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おしえて博物館-四十五-

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福島県南相馬市

『アンモナイトの一大産地・相馬地方』

はるか昔、古生代(こせいだい)デボン紀~中生代白亜紀(ちゅうせいだいはくあき)の、約3億5千万年にもわたり、世界の海に広く栄え、1万種以上いたといわれるアンモナイトは、三葉虫(さんようちゅう)や恐竜とともに時代を代表する古生物として有名です。おなじみの渦巻き模様を思い浮かべる方も多いことでしょう。
さて、私たちが住む相馬地方が、そのアンモナイトの一大産地ということをご存知でしょうか。正しくは“一大産地に躍り出た”という方がいいかもしれません。
明治32年(1899)の発見の報告に始まり、昭和初期~中期の報告で、相馬地方からアンモナイトが産出することは古くから知られていたものの、当時は種類も数も少なく、知名度も高くありませんでした。しかしここ20年弱の間に、本市を中心に分布するジュラ紀後期~白亜紀前期の地層「相馬中村層群(そうまなかむらそうぐん)」から、地元研究者の皆さんの尽力により、保存状態が良好なアンモナイトが数多く採集され、3種の新種を含む20種類以上が報告されたことで、今や全国有数の産地として知られる地域になりました。
相馬地方にとってアンモナイトは、博物館の展示ケース越しに見るだけの遠い存在ではなく、探せば見つけることが可能な、意外と身近な存在なのです。
アンモナイトに興味がある方は、相馬地方をはじめ、いわき地方、世界のアンモナイトが集合した展示会「アンモナイト合戦in南相馬」(6月11日(日)まで)や、その他の化石イベントを、ぜひチェックしてみてください。

問合せ:市博物館
【電話】23-6421

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