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高校生発 ロールモデルをみつけよう!LET’S GO

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福島県南相馬市

19人の高校生が「憧れの大人」を取材

セデッテかしま
副店長 小川 有哉(ゆうや)さん

◆地域とともに
セデッテかしまは2015年に常磐道鹿島SAに隣接して開所し、一般道からも入れる利便性から、地域の人々に愛される施設です。地元の農作物や、農家さんと企業が開発した6次化商品など、南相馬産のものが取りそろえられ、地域とともに前進したいというセデッテかしまの想いが表れています。

◆小川さんの決意
そんなセデッテかしまで小川さんが働くことを決意したのは、福島に関する震災後のテレビ報道への違和感がきっかけでした。アパレル会社に就職するため福島を離れましたが、ふとテレビから流れる福島の姿は、時が止まったままの震災直後の様子が繰り返され、悔しさを感じます。アパレル業を続けたいとの気持ちから地元に帰る決心がつかずにいた小川さんに「福島から遠い土地には、福島の頑張りが正しく伝わっていない。地元の力強さをもっと伝えたい」とリベンジ精神が宿りました。
同時期に、地元鹿島区に復興関連事業の一つであるセデッテかしまが開業することを知り、地元に戻る決意を固めたのです。実際に地元に帰ってみると復興に向けて動き出してはいましたが、まだまだ震災の爪痕が残っている状態でした。
小川さんはこれまでの経験を生かしセデッテかしまで南相馬の良さを広く伝えることを改めて心に決め、尽力してきました。

◆未来へ向かって
地元で愛されるようになったセデッテかしまですが、小川さんによると「まだまだこれから」とのこと。県外などへのPRは不足していると認識しており、さらに広く利用してもらうために行政・地域と協力して取り組む方法を模索しています。「地元の魅力をもっと広く伝えることで地元に還元し、貢献できたらいいなと思います」。そう話した後、笑みを浮かべる小川さんでした。

◆何事も経験!
小川さんは、大学時代のさまざまなアルバイトの経験やこれまでの仕事を通して得た学びも話してくれました。失敗をすることを恐れて行動しないより、まずは「やってみる!」ことを意識する。そこで失敗しても「成功へつながる鍵を得ることができるから大丈夫」と前向きに挑戦しようという気持ちを私たちに教えてくれました。

●編集後記
自身の経験からやりたいことと強みを見つけ出し、それを生かしてさまざまなことに挑戦する小川さんは、とても生き生きしていて魅力的でした。私も「何事も経験」をモットーに、恐れず挑戦する気概を胸に、経験を積んで成長していきたいと思います。また、小川さんとお会いして、食べ物やお土産などを通して南相馬の良さを広く発信するというセデッテかしまの魅力を改めて知ることができました。未来につながる事業展開を楽しそうに話す小川さんから、地元を愛する強い想いを感じました。
-編集部員代表 原町高校2年 高木 野々花(ののか)さん

(一般社団法人あすびと福島編集協力)

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