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自治体の皆さまへ

新年の挨拶

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福島県南相馬市

◆南相馬市長 門馬 和夫
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
日頃より、市政伸展のため多大なるご支援とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
昨年は、元日の能登半島地震をはじめとする各地での大規模災害の発生や、物価高騰などの日常をおびやかす出来事がありました。一方で、メジャーリーガー・大谷翔平選手の活躍や日本被団協のノーベル平和賞受賞など、日本が世界の注目を集める年でもありました。
市内では、「みらい農業学校」が開校、「国見山森林公園」がリニューアルオープンしたほか、市と連携協定を結ぶ民間企業による県内初のロケット打ち上げ実証実験が行われました。また、相馬野馬追は日程が変更となり、歴史に残る中で最も早い時期の開催となりましたが、皆様のご理解とご協力のもと成功裏に終えることができました。改めて皆様に感謝申し上げます。これからもこの素晴らしい伝統文化を継承していけるよう努力してまいります。
さて、郷土の歴史や偉人について理解を深めるための学習を重ねている石神二小では、昨年末の学習発表会において「報徳仕法は現代のSDGsにもつながる考えだ」と訴えかける劇が披露されました。
約200年前、荒廃したふるさとを再興に導いたこの報徳仕法は、「勤労(知恵を磨きつつ働き、自分にできる仕事で社会に貢献すること)」や「積小為大(せきしょういだい)(小さな努力の積み重ねが大きな発展に結びつくこと)」など、まごころを尽くしてコツコツと物事にあたることの大切さを説いた教えとして知られています。また同時に、激減した人口を取り戻すために遠く藩を超えて移民を受け入れるなど思い切った政策も行われました。
震災から間もなく14年を迎えようとする今、南相馬市では仕事づくりや子育て・教育環境の充実など、目の前の課題に対して知恵を絞りながら果敢な取り組みを進めています。さらに、創造的復興を成し遂げるため、宇宙関連産業の集積やサービスエリアの周辺開発など、夢のある思い切った取り組みにも挑もうとしています。小さなことをおろそかにせずコツコツと継続する愚直さに加え、柔軟な発想でチャレンジすることによってこそ、誰もが安全に、安心して、そして心豊かに暮らせる社会、すなわち「100年のまちづくり〜家族や友人とともに暮らすまち〜」が実現できるものと考えています。
「現在」が「過去」の積み重ねであるように、「未来」もまた「現在」の積み重ねです。これからの取り組みの一つ一つが子や孫たち、さらにその先の世代が住むまちの礎となるよう、職員一丸となって住みやすく魅力あるまちづくりに努めてまいりますので、より一層のお力添えを賜りますようお願いいたします。
結びに、市民の皆様にとりまして、今年一年が健やかで幸多い年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

◆南相馬市議会議長 鈴木 昌一
輝かしい新年を迎え、謹んで初春のお慶びを申し上げます。
市民の皆様には、常日頃より市議会に対し、ご支援とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年は、元日に能登半島地震が発生し、8月には同地域を記録的な大雨が襲いました。更には、南海トラフ地震臨時情報が初めて発表されるなど、自然災害の恐ろしさを突きつけられる一年でした。幸い本市においては大きな災害は発生いたしませんでしたが、いつ大規模な災害が起きるかも分からぬ不安を改めて感じさせられました。
一方で、ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平選手の歴史的な「50-50」達成とMVPの獲得、パリオリンピック・パラリンピックの日本選手団の活躍など、スポーツ界からは明るいニュースも多くありました。
本市に目を向けてみれば、4月には、八沢小学校の閉校式が行われ、少子化の進行を目の当たりにしました。5月には、日程変更初の相馬野馬追が開催され、人馬の負担が軽減し救護対応が大幅に減少するとともに、出場騎馬数と観光客の入り込数も増加に転じました。また、サーフィン選手権大会や夏のイベントが多数開催されるなど、年間を通じてさまざまなイベントが開催され、コロナ禍前のにぎわいが肌で感じられるようになりました。さらには、新しい温水の南相馬市民プールの供用開始やみらい農業学校の開校、県内初のロケット打ち上げ実証実験など、新たな事業展開も多く実施されました。
東日本大震災から14年目に入ります。今年は第2期復興・創生期間の最後の年となります。引き続き復興を着実に進めるとともに、第2期復興・創生期間後においても切れ目なく安心感を持って復興を進めることができるよう、継続的かつ安定的な財源の確保、復興の状況に応じた柔軟な支援制度の創設等国が前面に立って取り組むことを求めてまいります。
我々市議会としては、災害対応や市民の健康維持・増進、少子化対策にも適切に取り組んでまいります。
今年の干支は巳年であります。巳は「再生」や「復活」を象徴し、いい縁起を持つ生き物とされております。これが、東日本大震災やコロナ禍からの本市の「再生」、「復活」を象徴するようになることを期待いたします。
結びに、2025年が市民の皆様にとって、穏やかな一年となりますよう心より祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

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