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自治体の皆さまへ

~教育長メッセージ~

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福島県双葉町

■夢と希望のある「学び」へ
2023年(令和5年)も早2カ月が過ぎました。現在、『幼児101人、小学生207人、中学生145人 合計453人(令和4年10月1日現在)』の双葉町の子どもたちが、福島県内および全国各地において学校生活を送り、その地域で温かく見守られながら勉学に運動に励んでおります。
振り返ってみますと、「放射能汚染」と「新型コロナウイルス感染症」という目に見えない大きな恐怖と向き合い、正しい情報をもとに、周りと協力して乗り越えようと努力してきました。一方、「観測史上初」と言われるような豪雨、豪雪、そして乾燥による大規模な山火事や干ばつ等の異常気象。そして、大地震など自然災害の被害が日本だけでなく、全世界において発生し、悲痛の叫びとなっております。加えてグローバルな現代社会において信じ難い無意味で非難に値する軍事侵攻が一年以上続き、多くの尊い命が奪われている現実。教育長メッセージのタイトルとは逆行するような前段になってしまいましたが、これも、1月に行った英国表敬訪問での人と人とのつながりや数々の貴重な体験から改めて感じた思いであり、世界の現実を直視し安全・安心な生活維持向上に向けた取り組みの大切さを改めて感じた上でのコメントでした。

■英国表敬訪問の報告
英語指導助手(ALT)の2人の出身地であるイギリスのキングストン・アポン・ハル市とビバリー町への表敬訪問と家族への感謝の気持ちを伝えることができました。事前に準備したビデオメッセージも現地で放映し皆さんに喜んでいただきました。フィリップのお母さんのコメントで、大変印象的だったのは、「イギリスに帰って来てもらい一緒に生活したいという思いはありますが、日本(双葉町)の子どもたち、そして皆さんの役に立っている息子を誇りに思います」という母親としての子を思うコメントを聞いて胸が熱くなりました。
学校訪問をしたブルーバードアカデミーから町立学校へと贈られた文房具に対する御礼を、子どもたちが英語で表現してメッセージを送る計画です。まずは、メールやメッセージビデオなどで交流することを計画しております。

■卒園・卒業に向けて
学校では、一年間のまとめと次年度への準備のため、教育活動の細かな計画について最終調整に入り、学習面、生活面の総まとめに取り組んでいることと思います。
そして、冒頭に示しました双葉町の子どもたちの中で、『年長40人、6年生30人、中学3年生50人』の園児・児童・生徒の皆さんがこの3月に卒園・卒業を迎えます。皆さんの前途に幸多からんことをお祈りするとともに、今後とも支援してまいります。

■生涯学習の充実に向けて
各自治会や婦人学級、そして、町民俗芸能保存会、芸術文化団体連絡協議会の皆さまにおかれましても、自主性に基づく熱い思いや伝統芸能の継承に関わる活動に対して、改めて敬意と感謝を申し上げます。避難先での困難さに加え丸3年コロナ禍により活動が制限され大変な思いをされたと思いますが、これからも町民の絆として双葉町が一丸となって復興に取り組んでいるパワーを県内外に発信いただければとご期待申し上げます。

双葉町教育委員会教育長 舘下 明夫

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