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自治体の皆さまへ

教育長メッセージ

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福島県双葉町

■夢と希望のある「学び」へ
これまでは季節の変わり目を、野に咲く花や朝夕の気温の変化で感じることができたものですが、ここ数年はちょっと崩れてきているように思います。特に、今年は猛暑日が続き干ばつで水不足の地域があるかと思えば、大雨で洪水被害が多発している地域もある現状、自然環境保全の観点からも防災・減災への対応策として何ができるのか議論が必要であると思います。

■町立学校交流事業
さて、8月下旬に「東京大学浜通りプロジェクト」のメンバーにより「サマースクール」を実施していただきました。東京大学を中心に学生や大学院生ら合わせて約40人が参加し、子どもたちと一緒に昼食を作ったり、レクリエーションを楽しんだりしました。また、町に学校が戻ることを見据えたワークショップも行い、子どもたちが学生を案内しながら校舎内を探検し、好きな場所や苦手な場所についてコメントを加えながらまとめ発表しました。ぜひ、このつながりを継続し「ウインタースクール」も開催し、さらに深まりのある話し合いができるようお願いしました。
また、8月28日には、東京都の白百合学園中学高等学校の生徒ら約50人が訪れ、双葉中学校の生徒と交流しました。震災からの復興支援に取り組むNPO法人3.11ツナグ(名古屋市・泉智仁理事長=南相馬市出身)の企画で実現しました。グループ協議では、「学校や町をどんな形にしていきたいか」などを4グループに分かれて話し合い、代表による発表がありました。限られた時間の中で、被災地の未来を共に探る姿はたいへん印象に残ると同時に頼もしくさえ思え、感謝の気持ちでいっぱいです。
このように町立学校の児童・生徒にとって、大学生や高校生、同じ中学生と意見交換ができたことは、とても貴重な体験であったと感じております。さらには、先生方も学生たちの熱い思いに触れ大きな刺激を受けておりました。参加していただいた学生や生徒の皆さんに御礼と感謝を申し上げます。

■第2回学校設置検討委員会開催(9月5日)
第1回学校設置検討委員会は、5月29日に双葉町役場で開催し、委員への委嘱状交付と、「双葉町の現状について」及び「双葉町教育ビジョン、検討委員会の協議内容」について教育長より説明いたしました。
第2回は、株式会社教育環境研究所より、検討会の協議事項、スケジュール等を提示したほか、先進事例等の紹介をしていただきました。各委員からの意見交換の後、東京大学准教授である大塚委員長より、8月下旬に町立学校で開催したサマースクールの成果と北海道東川町の地域交流センターand東川ゆめ公園などの先進事例の報告がありました。
今後も段階的に報告させていただき、町民の皆さまに意向調査や意見・要望のヒアリングを実施する予定であります。その際は、多くの参考となる建設的な意見をいただきますようお願いいたします。

双葉町教育委員会教育長 舘下 明夫

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