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自治体の皆さまへ

記録として次の世代へ ふるさと絆通信 第116号ずっとふるさと。双葉町。

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福島県双葉町

■双葉町を忘れない
平成23年3月11日に発生した東日本大震災、そして東京電力福島第一原子力発電所の事故により、私たち双葉町民はふるさと双葉町を離れ、今もなお全国に分かれて避難生活を送っています。
先の見えない不安な生活の中で、町民の皆さんが毎日をどのような思いで過ごし、ふるさと双葉町への思いを抱き続けているのかを、皆さんの声をお聴きしながら「ふるさと絆通信」として連載しています。
そして「ふるさと絆通信」を通して、皆さんの双葉町への思いと心の絆がより一層深まることを期待いたします。

■「ふるさと絆通信」であなたの想いを伝えてみませんか。
ふるさと絆通信では、避難されている皆さんへ想いを伝えていただける方を募集しています。
避難生活での活動や日々の生活の中で感じていること、ふるさと双葉町への想いをこのコーナーでお話ください。双葉町民の方ならどなたでも結構ですので、ご連絡をお待ちしています。
株式会社鹿島印刷所(南相馬市)の記者が町民の皆さんの避難先を訪問し、インタビュー取材をさせていただきます。
掲載する文章は、その内容をもとに記者が作成しますので、インタビューをお受けいただいた方が文章を作成する必要はありません。

問い合わせ先:秘書広報課
【電話】0240-33-0125

■新家 大介(しんかだいすけ)さん
避難先:福島県いわき市(浜野)

▽数種目を渡り歩ける環境
幼い頃からサッカーに触れ、小学生のときは町スポーツ少年団で活動していました。中学生になってからは部活動で柔道を始めましたが、自宅の庭に叔父がバスケットボールのゴールを造ってくれてから、ボールで遊ぶようになりました。
中学を出てから東京都内にあった全寮制の企業内高校に進学し、バスケットボール部に入りました。両親の元を離れ見知らぬ土地での生活でしたが、部活で先輩や同期との交流もあり、ホームシックになるようなこともありませんでした。
これまで、それぞれ関連が薄い複数の種目を渡り歩いたようにみえるかもしれません。サッカーについては飽きてしまったことも否定しませんが、父は相撲、ゴールを造ってくれた叔父はバスケットボールで、それぞれ国体に出場するなど、格闘技や球技をはじめ、スポーツに広く親しみやすい環境にあったのかと思います。

▽Uターン後は「自然な流れ」で
高校卒業後、双葉郡内での勤務となり、地元の先輩から誘われてバスケットボールチームに入り、他町村との試合では、双葉町チームの一員として試合に出るようになりました。そして、気がつけば町消防団員にもなっているなど、震災前、故郷に戻ってきた若者には、いわゆる「よくあるパターン」をすんなり進んだ一人だと思います。
地元における私の同世代は、年齢差前後5〜6歳を含めそれほど人数が多いわけではなかったため、地区・消防団・バスケットボール・仕事など、公私とも、どれかで繋がったり重なったりすることも多かっただけに、原発事故の避難でそうした付き合いが無くなってしまったことは、とても残念でした。

▽活動再開とスポーツによる故郷の復興
被災から数年経った頃、仲間から声をかけられ、いわき市で活動を再開した楢葉町のチームの練習に参加させていただきながら、震災後、活動が困難となっていた郡内各チームの再開を支援するお手伝いなどを行いました。
また、町役場機能がいわき市に移った平成25年頃から、双葉町チームの再結成に向け動き始め、野球やバレーボールなど町内各チームからは一歩遅くなってしまいましたが、多くの皆さまからのご協力により、令和元年の双葉郡スポーツ交流大会に出場でき、一昨年は優勝、昨年は準優勝という成績を残すことができました。
今年度から町スポーツ推進委員を務めさせていただいています。これまでのように、町バスケットボールチームのキャプテンとしてだけでなく、スポーツ全体を通して故郷の復興に取り組んでいく所存です。

■町バスケットボールチーム メンバー募集中!
※初心者・未経験者も大歓迎です。お気軽にお声がけください。

問合せ・連絡先:双葉ふれあいクラブ
【電話】0248-21-6188

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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