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ふるさとふたばの歴史・文化 第1回 ダルマ市の変遷

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福島県双葉町

双葉町における年始の風物詩・ダルマ市。伝承によれば、その歴史は江戸時代にまでさかのぼるとされていますが、その詳細は分かっていません。
ダルマ市のルーツが記録上確認できるのは、明治時代からです。明治37年度(1904)の『福島県統計書』には、旧暦1月17日(新暦3月3日)に長塚村で市が開かれたこと、売買品の中に「魚類」、「野菜」、「玩具物」(おもちゃ)、「小間物」があったことなどが記されています。市の開催日が現在とは異なっていますが、『福島県統計書』や『双葉町年表』などを見ると、かつてダルマ市は、旧暦の1月13日(新暦の2月上旬~3月上旬頃)を基準に開催されていたことが分かります。また、販売物に「玩具物」があることなどを考えると、この1904年に催された市は、現在のダルマ市のルーツと考えても良いのではないでしょうか。
なお、旧暦から新暦の1月13日開催になるのは1961年以降のことです。この前年に、双葉郡町村会において翌年から新暦で正月・お盆を行うと決まったことがきっかけと考えられます。そして、1970年代から12日・13日の2日間開催されるようになり、1992年からは1月第2土・日曜日の開催になりました。

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