あの暑かった夏を忘れてしまうかのように急に気温が下がり、日に日に日暮れが早くなって、秋の深まりを感じます。駅前交差点の街路樹のイチョウも黄色に色づいてきました。
9月13日に第2次岸田再改造内閣が発足し、双葉町に関係の深い、復興大臣、環境大臣が交代しました。9月21日には土屋品子復興大臣が高木宏壽副大臣、平木大作副大臣とともに就任あいさつのため双葉町役場に来庁されました。土屋大臣には、大臣就任のお祝いを述べるとともに、帰還困難区域の避難指示解除を実現するため、特定帰還居住区域のインフラ整備に必要な支援を行うことや、今後も新たな課題が山積している双葉町の現状を説明し、第二期復興・創生期間以後も、各種交付金・補助金等、必要な予算を確保し、十分かつきめ細かな支援を行っていただくことを伊藤町議会議長とともに強く要望しました。
10月12日には伊藤信太郎環境大臣が就任のあいさつのため、滝沢求副大臣、国定勇人環境大臣政務官とともに双葉町役場を訪問されました。伊藤大臣には、帰還困難区域の避難指示解除に向けた除染等の取り組みについて、除去土壌等の県外最終処分に向けた取り組みを計画的かつ確実に進めることや、ALPS処理水の海洋放出にあたってのモニタリングに重点的に取り組んでいただくよう強く要望しました。
また、留任された西村康稔経済産業大臣は、9月17日に初回のALPS処理水の海洋放出後初めて福島県を訪れた際に、双葉町の中野地区復興産業拠点で操業している浅野撚糸株式会社フタバスーパーゼロミルを視察された折に面会する機会があり、双葉町の厳しい状況をご理解いただき、町の復興に全力で取り組んでいただくようお願いしました。
9月30日にはふたばスポーツフェスティバル2023が、4年ぶりに東日本大震災・原子力災害伝承館の芝生(アーカイブ広場)において開催され、約130人が参加して、青空の下でスポーツを通じた交流を行い、私も町民の皆さんとともに心地よい汗を流しました。
10月8日には、双葉町産業交流センターにおいて福島県立双葉高等学校創立100年記念式典が挙行されました。双葉高校は現在休校となっているため、節目となる記念式典を双葉高校で挙行できなかったことは残念でなりませんが、百年前、双葉高校を誘致するために先人たちが並々ならぬ苦労をして一大偉業に取り組まれたことを肝に銘じ、双葉町の復興なくして双葉高校の復活はあり得ないとの強い思いで今後も双葉町の復興、教育環境の整備に取り組んでいきたいと決意を新たにした次第です。
10月1日現在で町内に居住する帰還・転入登録者数が95人となりました。今後も町内に多くの人が集い、帰還される町民の方や、移住される方がますます増えていくよう町内の環境整備に全力で取り組んでまいります。
寒さに向かう時節ですので、風邪などひかぬよう体調管理にはくれぐれもご留意されますようお願いいたします。
双葉町長 伊澤 史朗
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