早いもので令和5年の最後の月、師走を迎えました。11月は例年になく気温が高く暖かい日が続いていましたが、日ごとに寒さが増し、JR双葉駅周辺の街路樹もすっかり葉を落としました。
さて、10月12日から25日までの期間に県内外11カ所で開催した町政懇談会では、特定帰還居住区域の復興再生計画をはじめ、令和6年度町税の課税の方向性、農地の保全管理から営農再開等について、各会場で説明させていただきました。ご出席いただきました皆さまには心から感謝申し上げます。皆さまからいただきました貴重なご意見・ご要望については検討させていただき、今後の復興まちづくりに反映してまいります。
報道等でご存じかと思いますが、10月31日、東京都において不動産業の大和ライフネクスト株式会社と21件目となる企業立地協定を締結しました。
大和ライフネクスト株式会社は、経済産業省の自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金を活用して、双葉町にカンファレンスホテルを建設します。隣接する伝承館の利用者や、今後整備予定の福島県復興祈念公園に訪れたインバウンドを含む観光客が宿泊出来るホテルとなり、また浜通り地域内でも最大級のカンファレンスを有するため、国際会議の呼び込みや、教育機関・企業など各種団体の研修施設としての利用が可能なホテルとなります。福島県が推進する被災地を巡り、学びを備えた旅行である「ホープツーリズム」での活用や、今年4月に設立された福島国際研究教育機構(F-REI)に関連した学術会議、フィールドワークにおいて重要な役割を果たす施設になると確信しております。多くの方に浜通り、双葉町を訪れてもらい、被災状況が残るありのままの姿と、復興に向け果敢にチャレンジする姿の両面を感じてもらえることと思います。
立地予定場所は、中野地区復興産業拠点内の東日本大震災・原子力災害伝承館の北側にある約2.3ヘクタールの土地になります。令和7年度に開業する予定であり、交流人口の拡大につながることから、双葉町の復興にさらに弾みがつくものと大きな期待を寄せております。
11月3日には、令和5年度双葉町表彰式を挙行しました。新しい庁舎での初めての開催となった今年度の表彰式では、永年勤続表彰として、多年にわたり消防団員及び双葉町職員として職務に精励された2人の方に表彰状を贈りました。
また、多額の寄付や避難者支援などに多大な貢献をされました2団体と2人に対して、感謝状をお贈りしました。改めて敬意と感謝を申し上げます。
コロナ禍からの日常が戻り、行事等も通常開催ができるようになりましたが、現在はインフルエンザが流行していますので、引き続き感染予防対策をお願いします。
町民の皆さまにおかれましては、ご壮健にて新しい年を迎えられますよう心よりご祈念申し上げます。
双葉町長 伊澤 史朗
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