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福島県双葉町

令和6年の新しい年を迎えてから早いもので1カ月が経ち、一年で一番寒い季節を迎えました。
元旦の朝には、約150人の皆さまと産業交流センターの屋上より、水平線から昇ってくる初日の出を拝み、双葉町の復興と町民の皆さまの無病息災を祈願しました。しかし、その夕方には石川県能登地方を中心とした最大震度7の能登半島地震が発生しました。家屋の倒壊や津波の襲来、大規模火災や土砂崩れの発生と大きな災害が重なり合うように起き、報道等で映し出される映像は東日本大震災を思い出させる惨状であり、多くの方が犠牲となりました。亡くなられた方々に謹んでお悔み申し上げますとともに、被災された皆さまに対して心よりお見舞い申し上げます。双葉町としても情報収集を行い、できる限りの支援をしていきたいと思います。
さらに2日には、羽田空港滑走路内で日本航空機と海上保安庁の航空機の衝突炎上事故が発生し、新年早々に続いた大規模な災害と事故のニュースに胸が痛みました。
1月4日の仕事始めの式では、町の更なる復興と町民の皆さまのご健康とご多幸を祈願し、双葉ダルマに目入れを行い、職員に対し町長就任からの出来事を振り返りながら、「令和6年は、5月に駅西住宅86戸の全てが完成し、居住人口が加速する。さらに町民の皆さまが戻って来るためにはどのような施策が必要なのか、住民帰還を促進するため、双葉町の職員としてどのように町を復興させたいのか一人一人が考えてほしい。まだまだ厳しい状況は続くが、本年も職員の先頭に立ち、チーム双葉として一丸となって全力で町の復興に取り組んでいきたい」と令和6年のスタートにあたって訓示を行いました。
また同日、東京電力ホールディングス(株)小早川智明代表執行役社長が双葉町役場を訪問した際に(1)福島第一原子力発電所の廃炉については、早期かつ着実な廃炉の実施、廃炉作業における安全対策の徹底(2)町民の被害実態に即した賠償の実施(3)双葉町の復旧・復興に向けた取り組みへの協力関係等について要求書を手渡しました。
1月6日は双葉町役場庁舎において「令和6年双葉町はたちを祝う会」を開催し、9人の二十歳を迎えた方々をお祝いしました。今年二十歳を迎えられた皆さんからは「双葉町の復興のために将来は町職員として働きたい」、「双葉町より避難先での生活の方が長くなってしまったが、ふるさとは双葉町です」などの声が聞かれ、感慨深く思うとともに、さらにまちづくりを前に進めていかなければと決意を新たにした次第です。
また同日、賀詞交換会を開催し、福島県選出の国会議員、双葉郡選出の県議会議員、町議会議員、行政区長、学校関係者、町内立地企業等、多くの方々にご臨席いただきました。
1月6日、7日の両日には新春恒例の双葉町ダルマ市が、JR双葉駅前広場において盛大に開催されました。両日とも天候にも恵まれ、13年ぶりとなる初發神社での奉納神楽大会をはじめ、巨大ダルマ引き、ダルマ神輿、町芸術文化団体連絡協議会による芸能発表会が行われました。町産業交流センターにおいては、町総合美術展・町民作品展が開催され、県内外に避難されている町民の皆さまや双葉郡内の方々、これまで双葉町に支援で来ていただいた方々などおよそ3,300人の大勢の来場者で賑わいました。
新春恒例の行事が終わり一息ついたところですが、新型コロナウイルスや季節性インフルエンザが流行していることから感染症予防対策に十分留意されますようお願いいたします。

双葉町長 伊澤 史朗

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