令和5年度 双葉町生徒海外派遣事業

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3月15日から20日まで、双葉中学校の代表生徒5人と伊澤史朗町長、伊藤哲雄町議会議長、舘下明夫教育長ほか双葉町生徒海外派遣団がイギリスを訪れ、震災前から現在まで双葉町の子どもたちの英語教育に尽力いただいている英語指導助手(ALT)のアンソニー・バラード先生とフィリップ・ジェリーマン先生の出身地であるキングストン・アポン・ハル市及びビバリー町を昨年に続き表敬訪問しました。
17日、ビバリー町で伊澤町長とトム・アステル町長が友好都市締結に向けた覚書を取り交わしました。これにより両町は友好関係のもと、文化的な交流を発展させていくとともに、今後は学校同士の交流も実施することを約束しました。
18日、キングストン・アポン・ハル市庁舎において、カルビン・ニール市長と面会し、伊澤町長から友好都市締結を願う親書を手渡しました。市長は、第2次世界大戦で大きな被害を受けたハル市を代表して、双葉町の震災からの復興・まちづくりに強い共感を示されました。
19日、白河市出身の満山喜郎在英国福島県人会ロンドンしゃくなげ会長のお力添えで、在英国日本大使館を訪問し、松浦博司全権公使に今回の訪問の成果を報告しました。松浦公使はALTの話を聞き、2人の町に対する思いとその行動に敬意を示されました。
生徒達は、町や学校の紹介動画を事前に準備し、それぞれの訪問先で上映しました。震災と避難、少人数で再開した町立学校の様子を英語で伝えた内容に、応援や励ましの言葉をいただきました。
18日、ハル市のブールバードアカデミー(10歳から17歳までが通う私立の学校)で生徒交流事業を行いました。生徒達は、初めて話をする同年代の生徒達に囲まれ緊張しましたが、プログラミングの授業に参加し、パソコンを使った作業をすることで自然とコミュニケーションを取ることができました。その後、日本から持参した習字道具を使い、漢字や日本語の名前の書き方を教えるなどお互いに打ち解けた様子も見られました。
ブールバードアカデミーと双葉町は、今後ビデオメッセージやオンラインの交流を行い、現地での交流を継続して実施することを約束しました。
16日と19日には、ロンドン市内で大英博物館やバッキンガム宮殿などを見学し、イギリスや世界の歴史、文化を学習しました。また、現地の公共交通機関を利用しての移動やスーパーマーケットで買い物をするなど充実した研修を行いました。生徒達は緊張や戸惑う場面もありましたが、引率の室井教諭やALTに励まされ、全行程を終え無事に帰国しました。

町では今後も継続して、キングストン・アポン・ハル市、ビバリー町との友好都市締結や生徒交流事業、異文化交流事業等を進める予定です。