令和6年度がスタートし1カ月が過ぎました。昨年は3月中に満開となった桜も、今年は入学式の時期に見頃となり、子どもたちの門出に華を添えました。
令和4年8月30日、「特定復興再生拠点区域復興再生計画」により、町内約555ヘクタールの避難指示が解除されました。これは、旧避難指示解除準備区域と併せても町域の15パーセント程度であり、町では継続的に、町全域の除染と避難指示解除を国に求めているところです。
これまで皆さまには、中間貯蔵施設区域及び特定復興再生拠点区域を除く帰還困難区域の「帰還意向調査」にご協力いただき、住民説明会を経て、令和5年9月に「特定帰還居住区域復興再生計画」の認定を受け、令和5年12月には、先行して下長塚行政区と三字行政区の一部(約50ヘクタール)の除染・解体が開始されております。
このたび、本計画に新たに7行政区(約480ヘクタール)を追加した計画案をまとめ、福島県の同意を得た後、国に申請したところであります。
今後も早期に町への帰還が実現できるよう避難指示解除に向けた取り組みを継続して進めてまいります。
復興の基本となる居住人口の増加の一助となるべく、町が双葉駅東地区に整備する公設商業施設の小売店にイオン東北株式会社に入店いただくことを決定し、4月9日に覚書を締結しました。東日本大震災以来、町内に再びスーパーマーケットが立地することは、駅前のにぎわいはもとより、町内に居住する皆さまや働く方々の生活環境が大きく改善するものと期待しております。
4月1日には、双葉町役場において職員辞令交付式を行いました。新規採用職員4人、国、県より6人の派遣職員が加わりました。さらに今年度も双葉町の現状をご理解いただき、町の復旧・復興と町民の皆さまの生活支援に取り組むため、全国の地方自治体等から11人の職員を派遣していただき、感謝に堪えないところです。
職員に対しては、チーム双葉の一員として、一致団結して懸案事項に取り組んでいくよう訓示しました。
令和6年度は、復興まちづくり計画(第三次)の折り返しを迎え、各種事業の進捗を検証するとともに、居住人口の増加につながる施策をより一層積極的に進めてまいります。
引き続き町民の皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
双葉町長 伊澤 史朗
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