長崎大学では、2022年10月から双葉町健康福祉課内にスタッフが駐在し、放射線被ばくと健康についての相談窓口を担当しています。定期的に放射線と健康に関する情報を発信しています。
■東京電力福島第一原子力発電所処理水放出に対する不安の調査結果
長崎大学は、東京電力福島第一原子力発電所から海洋放出されている処理水に対する、町民の皆さまの不安についてアンケート調査を実施しました。ここでいう「処理水」とは、福島第一原発事故後に発生した冷却水や地下水が混合された「汚染水」を、ALPS(多核種除去設備)でトリチウム以外の放射性物質を基準値以下まで除去し、安全基準に従って処理された水です。この処理過程は、国内外の関係機関から継続的に監視されています。
調査結果によると、海洋放出前の不安が68%から放出後に48%に減少しました(図)。ただし、処理水放出による環境や健康影響への不安だけでなく、風評被害を懸念する方がより多いことも明らかになりました。国内外の理解を深め、これらの懸念を払拭するため、私たちは今後も丁寧な説明を積極的に続けていきたいと考えています。
▽図 処理水放出前と放出後時点の双葉町民の不安の変化
※この調査は、2022年6月と2023年12月の2回にわたり実施しました。
放射線と健康に関する疑問や質問がありましたら、長崎大学・復興推進拠点のスタッフに、お気軽にお問い合わせください。
問合せ:健康福祉課 健康づくり係
【電話】0240-33-0131
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