長崎大学では、2022年10月から双葉町健康福祉課内にスタッフが駐在し、放射線被ばくと健康についての相談窓口を担当しています。『広報ふたば』を通じ、定期的に放射線と健康に関する情報を発信しています。
■中間貯蔵施設に貯蔵されている除去土壌への認識に関する調査結果
先月の『広報ふたば』において処理水の海洋放出に関する調査の結果を報告しました。今月号では、除去土壌の再利用に対する認識、および関心度に関する調査結果について報告します。
中間貯蔵施設には約1,400万立方メートル(東京ドーム11杯分)の除去土壌が保管されており、県外での最終処分に向けた、処分量を低減化するための再利用が課題となっています。
仮に地域で再利用することになった場合に、回答者の約56%が受け入れに対し「わからない」と回答し、「受け入れる」または「受け入れない」と回答する方の割合はそれぞれ2割程度でした。
また、除去土壌の情報については、77%の方が「知りたい」と回答しており、この問題に対する町民の方の関心が高いことが明らかとなりました(図)。
図1:除去土壌再利用に関する考えと情報への関心度
※調査実施は2023年12月です。
問.現在住んでいる地域で、除去土壌を再利用することになった場合、どのように考えていますか。
問.除去土壌の情報について知りたいと思いますか。
長崎大学は町民の皆さまの理解を一層深めるため、引き続き除去土壌の安全性と再利用技術に関する情報提供を行うとともに、コミュニケーションを通じて皆さまの不安や疑問の解消に努めてまいります。
放射線と健康に関する疑問や質問がありましたら、長崎大学・双葉町復興推進拠点のスタッフに、お気軽にお問い合わせください。
問合せ:健康福祉課 健康づくり係
【電話】0240-33-0131
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