■夢と希望のある「学び」へ
2学期がスタートして1週間。まだ連日のように猛暑日と雷雨、そしてゲリラ豪雨のニュースが報道されておりますが、皆さまの地域の安全や体調管理は大丈夫でしょうか。天気予報を毎日確認しながら、大雨洪水警報や土砂災害警戒警報への迅速な対応のためにも、「地域ハザードマップ」を確認しながら防災意識の高まりをご家庭の中で築き上げ「命を守る行動」を一人一人が理解し取り組めるよう話し合っていただきたいと思います。学校生活においては、熱中症対策をはじめ、感染症予防対策を継続的に進めてまいります。ご家庭におきましても、共通認識をもち声をかけ合い予防対策に取り組みながら生活することが大切です。2学期は、校内行事を含め対外的な行事も多く計画されています。学習面はもちろん、主体性をもって多くのイベントにチャレンジ精神で取り組んでほしいと思います。
■第7回 小学校絆づくり交流会
7月29日、双葉郡の小学生が一堂に会しての交流事業が、学び舎ゆめの森(大熊町)で開催されました。児童はそれぞれグループに分かれて、ボランティアの中学生スタッフの皆さんが中心になり工夫されたイベントに楽しく取り組んでいました。
■第9回 中高生交流会 FUTABA 1DAY SCHOOL
8月1日、ふたば未来学園(広野町)で、双葉郡の中・高校生約360人が参加し、フリーアナウンサーの古舘伊知郎さんなど各分野の著名人8人を講師に招き、中高生交流会が開催されました。生徒は6つのグループに分かれ選んだテーマに沿った交流・体験を深めることができ、たいへん有意義な一日となりました。
※「古舘伊知郎」さんの「舘」は環境依存文字のため置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
■京丹波町・双葉町子ども交流事業
8月3日から5日まで、双葉町からの生徒派遣事業を震災後初めて実施しました。京丹波町の畠中源一町長や松本和久教育長と16人の京丹波町の中学生、高校生の歓迎を受けて、思い出に残る交流体験が実現できました。交流会の様子は特集記事をご覧いただき、改めて双葉町と京丹波町のつながりについて、双葉町合併70周年記念誌より抜粋して述べたいと思います。
今から54年前にさかのぼります。大阪万博で日本電信電話公社(現NTT)が企画したテレビ対談「あなたの町、わたしの町」に、当時の瑞穂町長と双葉町長が出演したことで交流が始まりました。平成6年、県立双葉高校野球部が夏の甲子園に出場した際、瑞穂町長らが応援に駆けつけ24年間の友好関係を一層、深めるため姉妹町を締結しました。農業青年後継者の交流や行政視察、両町の小中学生が1年おきに相互訪問する「姉妹町子ども交流会」などで絆は固くなっていきました。その後、瑞穂町、丹波町、和知町が合併し「京丹波町」となり、平成18年、京丹波町は旧瑞穂町の意志を引き継ぎ、双葉町と友好町を提携しました。
東日本大震災の際は、いち早く川俣町の避難所や埼玉県旧騎西高校へ物心両面にわたり支援をいただき、さらに社会教育委員の発案で「双葉の折鶴支援プロジェクト」が始まり、3年間、折り紙で折った千羽鶴と支援金を届けていただきました。その後も京丹波町の町民の皆さんが双葉町を訪問したり、子ども交流会で中・高校生がいわき市の復興住宅や相馬野馬追祭を見学するなど交流、支援が続いていました。コロナ禍により開催できない年もありましたが、ようやく双葉町の生徒を京丹波町に派遣したいという願いが叶いました。
京丹波町とは、今後も交流事業を継続することを約束してまいりました。
双葉町教育委員会教育長 舘下 明夫
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