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自治体の皆さまへ

進めよう男女共同参画 きらレポ vol.41

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福島県喜多方市

■宮古そば 権三郎
若女将 関口久美(せきぐちくみ)さんに聴く

1966年山都町宮古地区生まれ。幼い頃からそば打ちを手伝う。25年ほど前、出産を機に、勤めていた会社を退職。それ以来、実家の「宮古そば権三郎」で働く。
現在は、子育てがひと段落し、母と夫の3人で経営。宮古地区外に居住しているが、毎日、お店まで通勤している。
趣味は、つる細工作りで、店内で、展示や販売もしている。

「宮古そば 権三郎」は10割そばを守る宮古そばのお店です。
昔からそばを振る舞い、今もその味を大切にしています。単品のそばから郷土料理や天ぷらを味わえるコースまで幅広く用意しています。おいしい召し上がり方の説明書と打ちたての生そばをそのままクール便で宅配するサービスを展開し、家庭でも宮古そばの味を楽しめるよう取り組んでいます。

「宮古そば 権三郎」喜多方市山都町蓬莱字中村4576
時間:午前11時~無くなり次第終了。不定休。
【電話】38-2586

▽お仕事について聞かせてください
そば打ち、調理、接客を夫と交代でしています。
お店の強みは、臨機応変に対応できるところです。足の不自由なお客さまには、できるだけ移動が少なくなるように、席に案内し、セルフサービスのお茶を出すなど、親切な接客ができます。
また、会話もよくするため、お客さまもよく話しかけてくれて、自分たちでは、気づかないことを教えてくれることがあります。

▽大切にしていることを聞かせてください
「ちゃんと作る、手を抜かない、手作り」です。
お店と家族の両方を大切にできるよう優先順位をしっかり決めることを意識しています。大変な時は、周りの知人や家族に助けてもらっています。また、息抜きも大切にしています。
インターネット社会で、検索をすれば何でも分かる時代ですが、初めての道でも、安心してお越しいただけるよう、道路沿いにのぼり旗を設置するなど、手作業を大切に、おもてなしをしています。

▽家事との両立は大変ではなかったですか?
両立は難しかったですが、周囲の支えもあって、土日に営業しながらでも、子どもの行事に積極的に参加することができました。
夫婦関係や子育てを通して気づいたことがあります。相手の事を、お互いに尊重することです。
以前は、夫も会社勤めで、お互いに相手の苦労や疲労が見えず、対立することがありました。今は、同じ職場のため、苦労や疲労を共感でき、今まで以上に円満です。
子育てに関しても、子どもに自分の考えを押し付けても上手くいかず、子どもの声に耳を傾けると、いつの間にか、自分の考えを理解してもらえることがありました。相手の声に耳を傾け共感すると、相手も自分の考えを理解してくれると思います。

▽今後の抱負を聞かせてください
宮古地区は、昔は10軒以上あったそば屋が、今は5軒になりました。お客さまからの「古き良き伝統を守って欲しい。」との言葉が胸に刺さり、機械化の世の中ですが、「ちゃんと作る、手を抜かない、手作り」を大切に、手打ちそばを守り続けたいです。

▽これからの男女共同参画社会について
出産時の男性の関り方が大切だと思います。女性は、出産、育児があると大きな仕事がもらえないという声を聞いています。現代の男性は、家事はできると思います。また、出産後の育児休暇を男性も取得できるかどうかが重要だと思います。

問合せ:企画調整課 企画調整班
【電話】24-5209

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