■木内克《猫》1965年ごろ ブロンズ像
木内克(きのうちよし・1892~1977年)は、茨城県水戸市出身の彫刻家です。22歳で朝倉文夫の主宰する彫塑塾に入門し、24歳で第10回文展に出品し、初入選しました。フランスに留学し、ブールデルから指導を受け、写実に基づく人体表現を学びました。1948年に松平須美子と出会い、ヒューマニズム溢れる木内独自の彫刻が生まれます。また、猫をたくさん飼っていた時期があり、猫は木内の特徴的なモチーフとなりました。
本作は、数多く制作された猫のシリーズの一つで、寝そべった背中と体の丸みが、猫の特徴と可愛らしさを表現しています。
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