■春日部たすく《錦繍磐梯》1970年代、紙・水彩
春日部たすく(1903〜1985)は北会津郡高野村(現会津若松市)に生まれます。会津中学(現福島県立会津高等学校)卒業後は、美術を本格的に学ぶために上京し、1940年に「水彩連盟」を創立します。「水彩連盟」では、絵画講習会を裏磐梯や会津高原で開催し、地元の画家たちとも交流を持ちました。
紅葉した木々に湖と山の稜線が映え、画面全体の落ち着いた色調は秋の夕刻を思わせます。水彩を用いて大胆に描く点が春日部作品の特徴です。
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