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ほっときらり通信

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福島県喜多方市

喜多方市地域・家庭医療センター「ほっと☆きらり」
医師 武田仁

■夜のブルーライトは不眠と肥満のもと
みなさんこんにちは、今回は睡眠の話です。私たちの身の回りにあるテレビやパソコン、スマホ、タブレット端末などの電子機器やLED照明からは、ブルーライトという光が出ています。ブルーライトはその名の通り、青空から降りそそぐ太陽光に多く含まれており、生物の行動を活発にする働きがあります。
人間の眼にはブルーライトにだけ強く反応する細胞があり、ブルーライトが目に入ると、脳にさまざまな変化が起こります。まず、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制され、体内時計が2〜3時間程度遅れます。そして、ストレスホルモン、空腹ホルモンの分泌が促され、脳が興奮して身体が警戒態勢になり、身体に脂肪を蓄えるために炭水化物が欲しくなります。つまり、ブルーライトを浴びることで、人間の脳からは「今は昼間だ、眠らず起きて警戒しろ、何が起きてもいいように炭水化物を食べて脂肪を蓄えろ」という命令が出ているのです。
ブルーライトへの感受性は個人差が大きいのですが、特に注意したいのはスマホを使い始めたばかりの中高生や若年成人、そして睡眠に問題を抱える方です。夜遅く、寝る直前までスマホやパソコンを使っているためスムーズに入眠できず、眠れないのでついついスマホを見て脳が興奮し、さらに眠れなくなり昼夜逆転していくという悪循環が起こりがちです。睡眠に問題を感じている場合は、就寝の少なくとも1時間前には電子機器の使用をやめ、スマホを寝室の外に置いて就寝することを勧めます。

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