旅行や観光の楽しみのなかで【食】の存在は大きく、休日や行楽シーズンは特に多くの人が飲食店を訪れます。
地元の食が多くの人に愛され続けるよう、飲食店や事業所、個人がさまざまな営業活動を通じて魅力と“味力”を広く伝えています。
・ラーメン
・そば
・鳥モツ
・酒
■魅力を伝える活動
ラーメンやそば、鳥モツ、お酒、地元郷土料理、スイーツなどさまざまなグルメがあります。それぞれの飲食店・事業所が、各地で開催するイベントへの出店や、SNSなどで情報を発信し、訪れるお客さまに魅力を伝えています。
個人の活動では、現在、地域おこし協力隊として活動している「高郷雷神そば」担当の加藤さん、「ラーメンのまち喜多方」担当の星さんがいます。二人とも、伝統を受け継ぎ、まちおこしのため日々、活動しています。他にも、地元のインフルエンサーの方々がSNSなどを活用して、全国に向けて喜多方の食の魅力を発信しています。
■新しく「喜多方ラーメン課」と「そば課」を発足
4月1日、市は新たに「喜多方ラーメン課」と「そば課」を本庁舎2階に新設しました。店舗の後継者不足や生産農家の減少など、産業が抱える課題の解決を図っていきます。それぞれのブランド力の向上と、国内外へ魅力を発信し、知名度向上に取り組んでいきます。
■Interview 自称喜多方ラーメン伝道師 こたなりん
古瀧和成さん
▽喜多方から元気を発信
2011年の東日本大震災以降、風評被害などのネガティブな情報が横行していました。自分に何かできることはないかと思い、「大好きな喜多方ラーメンを通して、喜多方から元気を発信しよう」と、毎日ブログの更新を続けることにしました。喜多方ラーメンは約100年の歴史があります。水の良さ、雪国で足元が悪いなかで出前をしてものびにくい多加水麺、内陸ならではの乾物文化といった喜多方の風土で出来上がったラーメンです。各店しのぎを削って頑張っています。そんな喜多方ラーメンの魅力を面白おかしく発信しています。読者も増えて、アメーバブログの公式ブログになりました。今年、喜多方シティエフエムから喜多方ラーメンの番組をやりたいと打診があり、二つ返事で引き受けました。毎週土曜日の午前9時15分〜30分に「FMきたかた」で放送しています。また、ユーチューブも同時配信しています。
後継者不足の課題がありますが、多くの方に来ていただき、喜んでもらうことで後継者も生まれると思います。そのためには、滞在時間を長くする取り組みとして、民泊の活性化も必要だと思います。蔵のまちを探索し、地酒をたしなみ、宿泊後に朝からラーメンを…。魅力がいっぱいですから、やれる事はたくさんあります。官民一体となって取り組めば、長く愛される食、街になっていくはずです。
■文化庁認定「100年フード」
文化庁が実施する、世代を超えて受け継がれ、長く地域で愛されてきた食文化を「100年フード」に認定し、地域で100年続く食文化として継承することを目指す取り組みです。
▽近代の100年フード部門~明治・大正に生み出された食文化~
令和3年度認定『喜多方ラーメン』
▽伝統の100年フード部門~江戸時代から続く郷土の料理~
令和4年度認定『山都そば』
▽未来の100年フード部門~目指せ、100年!~
令和5年度認定『塩川鳥モツ』
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