■細井良雄《自然を守る人(華)》1992年、32.2×23.0×68.0cm、欅・木彫
細井良雄(1931~2018)は、南会津郡田島町(現南会津町)出身の彫刻家です。東京藝術大学彫刻科を卒業後、第44回二科展に《女》を初出品し、特選を受賞しました。以後、福島県総合美術展で運営委員・審査委員を務め、また会津芸術家秀作展および会津俊英美術展では第一回展より毎回出品しました。市美術館では1998(平成10)年「モノクローム展II」に彫刻作品11点を出品しました。
本作は細井の家族をモデルに制作された、当館唯一の木彫作品です。鳥を脇に抱えながら台座に腰掛け、正面を見据える女性の姿は凛としており、実在感があります。鳥はインドの伝説に登場するガルーダを表しています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>