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ほっときらり通信

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福島県喜多方市

喜多方市地域・家庭医療センター「ほっと☆きらり」
医師 武田仁

■元気な人ほど受けてほしい、がん検診
みなさんこんにちは、今回はがん検診の話です。そもそも「がん」とは何でしょうか。人間の身体は約60兆個の細胞でできていますが、「がん細胞」とは自分に決められた役割を果たさず、自分勝手に増えて広がっていく変異した細胞です。喫煙や過量飲酒で「がん細胞」ができやすくなったり、加齢やストレスで免疫力が低下してうまく「がん細胞」を処理しきれなくなると、「がん細胞」はどんどん増えていき、命を脅かす「がん」になります。
老衰や認知症などで身体が弱っている人にできる「がん」は比較的進行が穏やかなのですが、若年者、元気な中高年の人にできる「がん」は、より悪性度が高く進行しやすい傾向があります。「自分はとても元気で、毎日充実した生活を送っている。がんにかかるなんて考えられない」と感じており、しかも喫煙して毎日お酒を飲んでいるような人は、最も危険なグループです。実際に喜多方でも、精力的に仕事をして活動的な中高年の方が、進行がんになるまで自分の病気に気が付かず、惜しまれつつ亡くなってしまった例をいくつも知っています。
特に自営業や農業、主婦、無職の方などは定期的な職場健診を受ける機会がなく、がんに限らず糖尿病、腎臓病その他の重い病気が見逃され、放置されやすいです。一度きりの人生を「がん」に奪われないよう、ぜひ近くの医療機関での施設健(検)診、市内の各地区で実施される集団検診を上手に利用して、定期的に「がん検診」を受けてください。

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