■長田良夫《クレーネコ》2015年、キャンパス・アクリル
東京都出身の画家・長田良夫(1932〜2020)は、東京藝術大学を卒業後、学校教員を経てメキシコ・エチオピアに滞在しました。60歳を迎えたことを機に1992(平成4)年に福島県矢吹町に移住、地元の景観や季節を表現した作品を多数制作しました。
長田はネコをモチーフとした作品にも精力的に取り組みました。本作は黒、黄、赤、青、緑など色とりどりの図形を用いてネコの姿を描いています。色面を組み合わせ、想像力豊かな作品を残したスイスの画家、パウル・クレー(1879-1940)の絵画から着想を得て制作されました。
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