「握力が弱くなった」「噛めない食品が増えた」「歩くのが遅くなった」といったことはありませんか。
「フレイル」は、病名ではなく「虚弱」を意味する用語で、心身の機能が低下して、寝たきりなどの介護が必要になる少し手前の状態をいいます。
■フレイルは健康な状態に戻れる
フレイルが進行して要介護状態になると、健康な状態に戻ることが難しくなります。しかし、フレイルの状態であれば、バランスの良い食事、少しの運動などを継続することで、健康な状態に戻ることができます。
要介護状態になる前に、今から予防をして、健康な生活を目指しましょう。
●予防の3本柱
▽身体活動(歩く・筋トレ)
・今より10分多く、できる範囲で動きましょう。運動は、筋力向上のほかに、食欲や心の健康にも良い影響があります。
・筋力トレーニングを行う。
▽栄養(食事・お口のケア)
・バランスよく食べることが大切です。主食、主菜、副菜をそろえて、1日3食食べましょう。
・あっさりしたものばかり食べていると、体が低栄養状態になり、老化を進めてしまいます。エネルギー源となる炭水化物や、筋肉をつくることに欠かせないたんぱく質をしっかりとりましょう。
・毎食後、きちんと歯みがき・うがいをしましょう。
・義歯(入れ歯)は毎日はずして手入れしましょう。
▽社会参加
・外出や交流をしましょう。
「動くのが面倒だから」「用事がないから」「家が一番居心地が良いから」と、家に閉じ
こもっていると、身体機能はますます低下していきます。また、刺激のない生活は意欲が低下し、認知機能も衰えてしまいます。
このような生活が続くと、やがては「寝たきり」や「認知症」につながるおそれがあります。楽しみや目標を持つことがフレイル予防につながります。
■特定健診・後期高齢者健診を必ず受けましょう
健診は、生活習慣病をはじめ、さまざまな病気を発見して早期治療に繋げるための大切な機会です。
また、75歳以上の人には、フレイル予防のチェック(質問票)も行われるので、年に1回は必ず受けるようにしましょう。
3つ以上あてはまる場合はフレイル状態です。
早めの対策で改善しましょう!
問合せ:保健課 健康推進室
【電話】24-5223
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