■特定健診結果からみた山都町の高血圧の実態
8月号で、町の健康診断の結果では血圧の高い人の割合が近年増加傾向であるとお知らせしました。
血圧値は、収縮期130mmHg以上または拡張期80mmHg以上で基準値以上となります。その中でも、2.度高血圧以上(収縮期160mmHg以上または拡張期100mmHg以上)に当てはまる方は、脳出血や心筋梗塞、腎機能低下などの臓器障害を起こすリスクが高くなります。高血圧は日本人にとって脳血管疾患の最大の危険因子です。しかし、無症状で経過するので危機感を感じないのが現状です。
上の棒グラフは、各年の特定健診で2.度高血圧以上だった方の割合を示しています。令和4年度の割合はやや減少したものの、3.度高血圧(収縮期180mmHg以上または拡張期110mmHg以上)の方の割合は増加しています。
上の円グラフは、令和4年度特定健診受診者の高血圧の治療状況を示しています。3.度高血圧該当者でも治療をしていない方が約7割おられ、治療の必要な方が医療に繋がっていないことが課題です。
治療の話をすると「薬を飲みたくない」とよく聞きますが、臓器障害のリスクを減らすためには降圧薬の服用が重要です。次号は、高血圧が引き起こす病気について紹介します。
問合:健康ほけん課
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