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自治体の皆さまへ

健診、「受けっぱなし」はもったいない!(1)

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福島県国見町

■健診結果には、健康寿命を延ばすヒントがつまっています―
検査値が基準範囲を超えていたら、何が問題点か確認し、生活習慣の改善や治療につなげていくことが大切です。

1.令和5年度国見町の健診結果
6月の総合検診では、1,579人の方が受診しました。主な健診の結果は次のとおりです。

▽(収縮期血圧130mmHg以上)高血圧の人の割合
男性:52.2%
女性:42.8%
国見町は高血圧の人の割合が年々増加しています。収縮期血圧140mmHg以上の方は1度受診をしましょう。

▽(LDLコレステロール140mg/dl以上)高コレステロールの人の割合
男性:35.7%
女性:39.5%
全国的にはやや低い割合です。脂質異常症は心筋梗塞や狭心症の大きな要因になります。

▽(HbA1c5.5%以上)高血糖の人の割合
男性:62.3%
女性:60.8%
このうちの約8割が糖尿病予備群で、早い段階からの生活改善が重要です!

▽(BMI25以上)肥満率
男性:28.9%
女性:24.1%
全国と同じぐらいの割合ですが、国見町は緩やかに増加傾向です。

2.国見町は塩分を摂りすぎている人が多いです!
▽1日の食塩摂取量
国見町の男性…9.9g/日(目標値7.5g未満/日)
国見町の女性…9.2g/日(目標値6.5g未満/日)
受診者の89.7%が塩分の摂りすぎでした!
高血圧の最大の要因は塩分の摂りすぎです。
国見町は、塩分を摂りすぎている人が多い分、高血圧の割合が高い傾向にあります。
高血圧の状態では、血管は常に高い圧力を受けることになります。血管が傷つくと、そこにコレステロールがたまり、動脈硬化が進むと脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。

■検査項目別生活習慣チェンジポイント
▽血圧(収縮期血圧)
・麺類のスープは飲み干さない
・減塩調味料を使用する
・醤油はかけずにつける
・だしを効かせた味付け

▽血糖値/HbA1c
・食事の時に野菜⇒汁物から食べ始める
・主食(糖質)を減らし、肉・魚・野菜を増やす
・夜遅くに食べない、夕食後は間食しない
・食後30分以内に体を動かす

▽中性脂肪コレステロール
・お菓子や脂身の多い肉、酒類の摂りすぎに注意する
・野菜や豆類、キノコ類など食物繊維を積極的に摂る

▽肥満(BMI)/腹囲
・満腹まで食べず、腹8分目を意識する
・お茶碗を小さくする
·間食は1日200kcalまで
・歩ける距離は徒歩で移動する

3.国見町の平均余命と健康寿命(2019年)

出典:福島県「市町村別『お達者度』の算定について(2022年3月公表)
国見町の65歳の平均余命は男性が20.3年(85.3歳)で女性が25.9年(90.9歳)です。
平均余命から健康寿命を引くと男性が2年、女性が4.1年にわたり、何らかの支援や介護を受けながら暮らすことになります。国見町は、県内59市町村のうち男性は48位、女性は51位と他の市町村より支援が必要な期間が長いという結果になっています。
健康長寿のために、若いうちから生活習慣を見直して将来の病気や介護のリスクを減らしましょう!

4.国見町の主要死因
国見町は、食事や運動、飲酒、喫煙などの生活習慣が原因で起こるがんや心疾患などで亡くなる方が多い傾向にあります。
肺がんは喫煙、大腸がんは加工肉や酒の過剰摂取、肥満がリスクに挙げられます。メタボリック・シンドロームの人は、心筋梗塞・脳梗塞で死亡するリスクが3倍といわれています。

■メタボリックシンドロームとは?
内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質異常が組み合わさった状態のこと

▽国見町の死因別割合(令和2年度)

■がんの発見は早く、幸せを長く
6月に行った国見町のがん検診の受診率は、大腸がん検診32.5%、肺がん検診37.2%ですが、胃がん検診の受診率は14.1%と低い状況でした。

出典:全国がんセンター協議会の「生存率共同調査(2021年11月集計)」

▽CHECK!
がんが周囲に広がる前の早い段階で発見・治療できれば、治る可能性が高まります。
がんが「見つかること」が怖いのではなく、「知らないまま」が怖いこと。あなたの体と生活を守るため、症状がない段階で定期的に検診を受けましょう。

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