院長先生の診察室から第23回

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■公立藤田総合病院院長　近藤祐一郎先生
9月になっても30度を超える日が続いており、福島県において線状降水帯が出現し大雨、洪水災害が発生しました。今年は異常気象だと思っていたら、気象予報士の方がこのような気候が通常になる可能性があると、話していました。自然に対して、人間は無力であることを身にしみて感じさせられます。災害対策の準備はしっかりしておきましょう。
コロナ感染は第9波となり、感染者数は高止まりとなっています。一方、夏にもかかわらず、インフルエンザも確認されています。藤田病院では、発熱のある患者さんが多数受診、さらに熱中症の患者さんの救急搬送も多く、救急外来は大混雑しています。コロナ感染症は市販の抗原検査キットで診断可能ですので、ご利用をお勧めします。地域の皆さんの、ご理解とご協力をお願いします。
10月からは、変異株に対応したコロナワクチンの接種が本格化します。急いで接種する必要はありませんが、高齢者や基礎疾患のある方は、できるだけ接種することをお勧めします。それ以外の方でも、従来のコロナワクチンで強い副反応がなかった方は、接種を検討して下さい。
これから秋になり、過ごしやすい季節になりますね。猛暑で疲れた体を休めて、体力を回復しましょう。美味しいものを食べて、運動をすることが重要です。30分程度の散歩でも運動効果がありますので、冬が来る前に、しっかり取り組みましょう。