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町長コラム 真(ま)こらむ第24回

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福島県国見町

■国見町消防団
梅雨明けしてないのに、朝から強い日差し。4年ぶりに新型感染症前の内容で行われる国見町消防団の定期点検。
まず、観閲式。商店街に制服を身に着けて整列した団員を車上から観閲。ピシッと引き締まった表情の団員たち。頼もしい。
県北中の校庭。整列の後、叙勲披露や表彰。そして、団員による点検、訓練、分列行進。小坂と藤田の分団が停止間訓練。森江野、大枝、大木戸の分団が行進間訓練。藤田の分団がポンプ操法。最後は全分団で分列行進を披露する。
団員には、それぞれに仕事がある。その仕事を終えた後、日が落ちてから定期点検に向けて皆で練習を繰り返していた。ラッパ隊の中には、人家のない水田の中の農道で自主的に練習をしていた団員もいたと。その成果がすべて出た、規律正しく、そして堂々とした定期点検だった。
火災はもちろん地震、風水害、土砂崩れといった災害があったとき、真っ先に駆けつけてくれるのは消防団だ。一人暮らしのおばあさんが話してくれたことを思い出す。「冬の風の夜は心細い。でも、夜回りの消防車の鐘の音がすると『寒い中、ご苦労さま』と思いながら、安心して寝られるんだ」と。
私たちの消防団は、歴代の団長からの訓を受け継ぐ佐藤博之団長の下、ちっとも偉ぶったりせず、とにかく地域を守る、地域の人たちを守るといった意気を持つ。私たちの暮らしの安心は、この人たちに支えられている。
引地真

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