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院長先生の診察室から第21回

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福島県国見町

■公立藤田総合病院院長 近藤祐一郎先生
今年の夏は猛暑になるとマスコミでは報道されています。7月中旬の梅雨が明ける前から、真夏日が度々発生しており、昔より暑さが厳しくなってきているように感じます。当院の救急外来では、熱中症の疑いの患者さんがかなりの頻度で搬送されてきます。コロナ感染症よりも、生命の危険があるような気がします。小さな子どもさんやご高齢の方は、家の中でも、熱中症になる可能性がありますので、油断は禁物です。熱中症は多彩な症状があるので、熱中症と思っていない方もいます。さらに、持病のある高齢の方は夏の暑さで、体に影響がでやすい傾向があり、自分で症状を訴えられない事がよくあります。周囲の方の適切なご配慮が必要ですので、よろしくお願いします。いつもと違って、様子がおかしいと感じた場合は、早めの受診をお勧めします。
暑さは熱中症だけでなく、体調不良も引き起こします。一般的には夏バテと呼ばれています。予防対策として、(1)十分な睡眠(環境整備も大切)、(2)エアコンを上手に利用(室温は28度が目安)、(3)入浴はぬるめのお風呂にゆっくり入る、(4)冷たいものをとりすぎない(胃腸に負担をかけます)、(5)水分補給とミネラル・ビタミン補給(野菜・果物を十分に)、(6)栄養バランスに気を付ける(麺類だけではダメですよ)、(7)涼しい時間に適度な運動、などです。厳しい暑さを乗り切って、実りの秋を良好な体調で迎えましょう。

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