■公立藤田総合病院院長 近藤祐一郎先生
今年の夏は観測史上最も暑い夏となりましたが、気象庁によると今年の秋以降は昨年よりも寒いとの予想ですので、体調管理には注意してください。インフルエンザワクチン、新型コロナワクチン接種が始まっています。
最近、消化器系のがんでは、大腸がんが増えています。健康診断で、便潜血検査を受けられた方も多いと思います。精密検査は大腸内視鏡検査を行いますが、検査が大変である(痛い?)と巷(ちまた)では言われており、躊躇(ちゅうちょ)される方もいます。
当院では、大腸CT検査(CTコロノグラフィー)を始めています。大腸CT検査は、大腸に炭酸ガスを注入し、腸管を膨らました状態でCTを撮影し、3次元画像を作成し、特殊な解析装置を用いて、大腸の病気を診断します。痛みはほとんどありませんので、内視鏡検査に抵抗のある方やご高齢の方におすすめです。ただし、腸管内をきれいにするために検査前日の検査食や下剤が必要です。ご希望の方は、当院の消化器科を受診してください。相談のうえ、最適な検査法を計画します。検診要精密検査の結果報告書をお持ちいただければ、紹介受診重点医療機関における選定療養費は発生しませんので、精密検査をぜひ受けてください。
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