■第三者委員会と百条委員会から提言
町がこれまで取り組んできた防災ゼリーや高規格救急自動車研究開発事業(以下「本事業」という)に対して多くのご指摘があったため、町は、客観的で中立的、そして専門的な視点から本事業を検証するため、国見町事務執行適正化第三者委員会(以下「第三者委員会」という)を設置しました。また、町議会は本事業に官製談合防止法違反の疑いがあるとして高規格救急自動車研究開発事業事務調査特別委員会(以下「百条委員会」という)を設置し、検証をしてきました。百条委員会は7月に、第三者委員会は9月にそれぞれ報告書を取りまとめて町へ提言しました。
提言の内容は下表のとおりです。また、町ホームページでも確認できます。
■改めてお詫びを
本事業の取り組みについて、第三者委員会と百条委員会の双方からこのような指摘を受ける事態を招いたこと、そして、町政に対する町民の皆さまの心配、不信を招いたことについて、改めて心からお詫び申し上げます。
■再発防止策
町では、これらの報告書を受け、再発防止策の検討を進めてきました。その再発防止策(案)について10月15日に記者会見を行い、10月21日から25日まで、町内5カ所で住民説明会を行い、町民の皆さまからご意見をいただきました。
再発防止策(案)には、第三者委員会と百条委員会からの提言に対する町の対策とその対策を実行するための助言、進捗管理、検証するための有識者による委員会を新たに設置したいと考えています。
■第三者委員会・百条委員会から提言を受けての再発防止策(案)
▼提言01
第三者委員会:企業版ふるさと納税などの寄附金や補助金を使う場合には、事業評価や事業計画を作ること
百条委員会:事業計画は企画立案時に関係部署間で共有すること
▽対策
立案時に事業計画を策定し、事業計画と評価の議論を行います。
・事業計画の提案→政策調整会議→庁議→プロジェクト別委員会での協議を徹底し、政策決定までのプロセスを明確にします。
・総合計画審議会においてその施策の効果検証を行い、事業の評価と実効性を担保します。
▼提言02
第三者委員会:町民への十分な説明を行うこと
▽対策
重要な事業は、議会への説明、有識者による意見の聴取、広報や住民説明会の開催など、町民の意見を反映できる体制を構築します。
▼提言03
第三者委員会:公募型プロポーザルについては、適正な期間、期限を設定すること
百条委員会:事業の応募期間や期間は事業内容によって適切な期間確保に努めること
▽対策
法律や条例がある場合を除き、十分な期間を担保します。
・一般競争入札、指名競争入札、随意契約の厳格な運用を進めるとともに、金額等に応じた入札応答期間、契約期間を確保できるようマニュアルを策定し、遵守を徹底します。
・関係例規を見直し、公募型プロポーザルの手続きについて明確にします。
▼提言04
第三者委員会:寄附金や交付金などを財源とする場合は、適切に活用すること
▽対策
寄附金などの財源でも厳しく吟味し、必要に応じて単年度にこだわらず、複数年度にわたって事業を実施することも考慮します。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>