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国見の民話かるた

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福島県国見町

■第二十回豊治のはなし
とよじさん 砂糖のみこみ 生きかえる
西大枝の豊治(とよじ)という人が20歳くらいの頃、生梅を一升も食べて、大変な腹痛に見舞われて死にそうになったときのお話しです。
枕元に集まった親兄弟は何としても助けたいと、豊治が好きだった砂糖をむりやり口に押し込んで、皆して「とよずーっ、とよずーっ」と呼んだそうです。すると死にかけていた豊治が目を覚まして言いました。「おら、南部の恐山(おそれざん)まで行ってきた。山があって、前が沼になってた。山にはポツンと穴が空いていて、上の方に光が見えた。いくらはい上がろうとしても上がれない。船に乗って白い着物姿の人や軍服を着た人が、ポカァ、ポカァと消えてしまう。「おまえはまだ来るのが早いぞ」と言われ、帰ってきた。越河の山越えて伊達が見えた。おらの家が見えたとき、ハッと目が覚めた。」
皆に呼ばれて生き返った豊治は、その後、80歳近くまで長生きしたそうです。

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