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自治体の皆さまへ

歴まちさんぽ~千年の歴史を未来へ~Vol.80

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福島県国見町

国見町は、千年以上育まれてきた国見の歴史・伝統・文化をこれから百年後に伝えていくため、これらを生かした「歴史まちづくり」を進めています。このコーナーでは町や地域が行っている取り組みについて、毎月お伝えしています。

■阿津賀志山防塁関連遺構阿津賀志山城砦群枡形遺構
文治5(1189)年、阿津賀志山合戦の時、鎌倉軍が西側の山中から裏手に回り込むのを、阻止する目的で平泉軍が築いた城砦群が複数確認されています。今回、福島県北森林組合の調査班からの情報提供により、国見町大字石母田字二道路越付近に、城砦群と思われる平場となっている場所が発見されました。
そこで、現場に立ち会ったあつかし歴史館の笠松さんにお話を伺いました。

▽あつかし歴史館 笠松金次さん
林道沿いの急坂を少し登ると、人工的に地面を削ったと思える平場と堀や土塁などで区画されている場所がありました。そこからは、桑折町から藤田方面に向かう東北自動車道や東北新幹線が眺望でき、合戦当時は見張り所として機能したと考えられます。
この場所は、方形になっていることから枡形遺構と言えます。土を積み上げて高低差を作ることで、内部の動きを隠しているようにも感じました。また、この遺構の下部には、阿津賀志山防塁始点地区の延長線上の陣場舘跡があり、舘跡に通じる横堀らしき地形もありました。そこは食料や水などの補給に使われた堀底道であったとも考えられます。
※林道整備のため、現在この場所は立ち入り禁止となっています。

■歴まちインフォメーション
▽令和6年度あつかし歴史館
「菊地利雄先生の研究・資料を楽しく読む会」~寄贈図書・研究資料活用歴史講座~
来年度もあつかし歴史館では、講座を開講しますので、ぜひご参加ください。

▽令和6年度スケジュール
※内容等について変更となる場合があります。
・第1回4月24・25日「源頼朝と伊達朝宗娘大進局・だいしんのつぼね」
・第2回5月29・30日「武蔵国武士団と奥羽地方」
・第3回6月26・27日「伊達政宗・パートII」
・第4回7月24・25日「国見町の城館・東越山館など」
・第5回8月28・29日「明治天皇東北巡幸と藤田村」
・第6回9月25・26日「古代から中世の鳥取郷と村」
・第7回10月30・31日「国見町誕生・大枝地区の分裂」
・第8回11月27・28日「戦国期伊達市の楽市・楽座」
・第9回12月25・26日「陸蒸気と川蒸気―文明開化のシンボル―」
・第10回1月29・30日「故郷を去った伊達氏家臣―石母田・桑折・飯坂氏―」
・第11回2月26・27日「伊達氏の信夫郡北郷支配―伊達晴宗采地下賜録から―」
・第12回3月26・27日「馬牛館と笹森小屋館」
時間:
・午前10時~午前11時30分
・午後1時30分~午後3時
場所・申込先:あつかし歴史館
※事前予約制です
連絡先:【電話】585-4520

問合せ:
企画調整課地域振興係【電話】585-2967
あつかし歴史館【電話】585-4520

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