■第十四回 捨て子の風習
すて子する まねしてひろう 父42才の子
昔、父親が33歳・42歳・49歳の時に生まれた子は不幸せになるとか、親不孝になるという言い伝えがあって、厄を流すためにその子を川に捨てる風習があったといいます。
川に流すといっても「はんぎり」という洗濯をするたらいに入れて、お寺の弁天様の川上から流して、やり橋の下をくぐらせてから仮親に拾ってもらう儀式だそうで、丈夫な子に育つと言われていました。
拾い手が乳を飲ませてくれるような場合は、一生お付き合いをしたといいます。
また、「六月歯(むつきば)」といって、赤ちゃんの歯が早く生えたのは縁起が悪いという言い伝えから赤ちゃんを同じように川に流し他人に拾ってもらっていたそうです。
今から100年くらい前まではよくあったそうです。
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