■公立藤田総合病院院長 近藤祐一郎先生
夏の疲れが残っている方も多いのではないでしょうか?
だるく、疲れやすい、食欲がない、胃腸の調子が悪い、立ちくらみやめまい、肩こりや頭痛などの症状を、最近は「秋バテ」といいます。
原因は、温度差による自律神経の乱れ、冷たいものの食べすぎ・飲み過ぎで内臓が冷えて免疫力が低下、水分不足が考えられます。秋バテ解消法として、次のことをおすすめします。(1)冷えすぎないように着る服で体温調節する(2)ゆっくりとお風呂に入って温まる(3)ネギ、ショウガ、ニンニクなど体を温める食材を摂取する(4)温かい飲み物でこまめに水分補給をする(5)しっかり睡眠をとる
秋の気配が感じられてきましたが、マイコプラズマ肺炎、RSウイルス感染症、ノロウイルス感染症は、秋に流行しやすい感染症です。手洗い、マスク、咳エチケットなどの基本的な感染対策を行いましょう。
また、現在のコロナウイルスはオミクロンKP.3株が中心です。高い免疫逃避能を保持しており、昨年接種していたワクチンでは予防効果が低いとの報告があります。しかし、重症化率は上昇していません。
こちらも基本的な感染対策を行い、体調の悪いときには出かけないようにしましょう。
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