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国見の民話かるた第二十一回/半田山の金のはなし

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福島県国見町

■なぞうたに 金を埋めたと 半田山
昔、遠くへ旅する人たちが歩いた道は、山の上にあったということで、上街道といい、阿津賀志山のかげから小坂峠、半田山の上かあら茂庭へ、そして吾妻安達太良の中腹を通って白河に抜けたといいます。この山道にはお決まりの山賊がいて、人々を襲っては金品を奪ったり、殺したりしていたのです。
ある時、都に金の延べ棒を運ぶ豪商の一行がこの辺りに差しかかったとき、行く手に山賊どもが待ち構えているという知らせが届きました。すわ一大事、豪商たちは、とっさに半田山のかげの「日本ぶな」という所に金の延べ棒を埋め、「三つ葉うつぎ」という木を目印に植えて、「朝日さす夕日輝く日本ぶな沖前の里見ゆる所に」という歌を作り、難を逃れたのでした。
しかし、その後その膨大な金の延べ棒は掘り返されず、そのまま「日本ぶな」のどこかに、今でも眠っているということです。

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