■公立藤田総合病院院長 近藤祐一郎先生
1月が終わり、1年間で一番寒い2月になりました。春は徐々に近づいてきていますが、ヒートショックには注意して、しっかり暖房をしてください。
昨年12月末に、当院のCTが最新型(フィリップス社製:CT5300)に更新されました。2週間の工事期間中、車載型CTでご不便をおかけしました。撮影画像を処理するワークステーション(高性能パソコン)や検査室の内装も新しくなりました。放射線技師が夜間・休日も勤務しており、何時でも検査が可能です。
CTは医療機器の中ではよく知られた機器です。1972年に英国EMI社が発表しました。EMI社はレコード会社として出発した電気会社で、ビートルズなどのレコード(LP)を販売していたので、ご存じの方も多いでしょう。最初は、脳の検査に使用されていました。私が医師になった1981年頃は、CTを設置している病院は少なかったと記憶しています。その後、全身を撮影することが可能となりました。最近は、短時間撮影、3次元画像処理によって、心臓の冠状動脈CT画像や大腸CT画像が精細に撮影できるようになりました。たいへん高額な機械で、会社・機種により違いますが、機器が2~3億円、定期点検が年間2~3千万円程度かかります。
公立藤田総合病院では、他にも多数の医療機器が稼働しています。コロナの影響で中止となっていた病院見学会を今年は再開する予定です。日程が決定したらご案内しますので、ぜひご参加ください。
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