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自治体の皆さまへ

特集 地域おこし協力隊~生業(なりわい)の種を蒔く(3)~

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福島県国見町

■No.04 芸術で広がる世界、選べる未来に
関係人口創出部門 原田(はらだ)つむぎさん

日本大学芸術学部演劇学科を卒業後、2つの劇団に所属し、舞台俳優と衣装家として東京都を中心に活動する原田さん。祖父が町内在住で幼い頃から何度も国見町を訪れていた。国見町のオープンな雰囲気に惹かれ、令和5年4月に移住し、地域おこし協力隊として2年目を迎える。
昨年度から、SNSで町の魅力を発信する企画「ふたつの空と、いくつもの私と、」を開始。今年度は藤田商店街の空き店舗を借りて、芸術と交流の場を開くため準備中。そこを拠点とした演劇部を創設させ、15名のメンバーと共に1年後の公演を目指している。
原田さんが大学進学で上京した際、地方と都市部での情報や体験の格差を痛感したという。「都市部には、さまざまなバックグラウンドやアイデンティティを持った人と触れる機会が多く、情報も選択肢も多い。幼少期から触れていたら、違う道に進んでいたのかもしれない」と実体験を話した。
「演劇の分野に限らず、私が町内で活動することで、いままでなかった選択肢を皆さんに提供できればと思っています」と話し、多くの人々が新たな体験を共有できる未来を描いている。

▽原田つむぎさん
福島県伊達市出身。日本大学芸術学部演劇学科を卒業後、2つの劇団に所属し、舞台俳優と舞台衣装家として活動中。日本大学芸術学部演劇学科の非常勤講師も務める。令和5年4月より地域おこし協力隊としてSNS中心に国見町の魅力を発信。将棋がマイブーム。

▽Future ミライのハナシー私がこの町でやりたいことー
芸術を身近に感じられる場所を作りたい!
最近、藤田商店街の空き店舗を借りました。下水道や電気設備など、ハード面の課題はありますが、ここを拠点に、演劇をはじめさまざまな芸術を皆さんに提供できればと思っています。

■No.05 生産者と消費者をつなぐ
関係人口創出部門 渡邉夏鈴(わたなべかりん)さん

「大学で観光を学んでいくうちに、地方の魅力を伝えるためには、まず自分で感じないといけないと思いました――。」そう話してくれた渡邉さんは、東京都内の大学で観光やホスピタリティ(おもてなし、思いやり)、ツアープランニングを学んだのち、令和6年4月より国見町に移住し、地域おこし協力隊の関係人口創出部門として、地域資源を活用した事業に従事している。
大学時代に2週間の地域おこし協力隊インターンで国見町を訪れ、農家さんの思いや地域資源の魅力に触れ、「もっと国見町のことを知りたい。大学で学んだことを活かせるのではないか」と思ったとのこと。
現在は、令和4年度まで地域おこし協力隊に在籍していた岡野希春さんと、果物の木オーナー制度をはじめとした、町内の農家や事業者と消費者をつなぐ事業を展開している。
「地域資源を活用し、国見町を選んでもらうきっかけを作ることで、より多くの人に国見町の魅力を感じてもらいたい」と話す渡邉さん。その姿は、地域の未来を切り拓く力強さに満ちている。

▽渡邉夏鈴さん
東京都葛飾区出身。大学で観光について学ぶ。大学卒業後、地域おこし協力隊に就任し、地域資源を活用した観光商品の開発に取り組む。移住して人の温かさが印象的だったとのこと。

▽岡野希春さん
令和2年から令和5年まで地域おこし協力隊として活動。任期終了後は、国見町の観光事業者として、観光ツアーやふるさと納税事業に取り組む。

▽Future ミライのハナシー私がこの町でやりたいことー
持続可能な観光商品を開発し、みんなが活躍するまちに!
今の課題は、集客力と協力していただける農家さんや事業者が少ないことです。ご興味・ご協力していただける方は、ぜひご連絡ください!

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