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村長コラム

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長野県木祖村

■卒業・入学シーズンに想う
今年も村の子どもたちが、将来の大きな可能性に向けて学校を巣立ち、また新たな学校生活に夢と希望を膨らませて入学されました。
それぞれの皆さんおめでとうございます。皆さんの可能性は無限大です。思ったとおりにいかないこともあるかもしれませんが、目標に向けて一生懸命努力すれば必ずや道は開けてくると思います。皆さんのますますの活躍を心からお祈りしています。
さて、少子高齢化が叫ばれて久しいわけですが、本村にも少子化の波が押し寄せ、本年の木祖小学校の入学児童は8名とついに二桁を割ってしまいました。
私の小中学校時代は、同じ学年に90人を超える生徒がいました。そのことを考えると隔世の感があります。同時に寂しさも感じているところですが、私は、寂しいと言っていられる立場ではありません。本村にとっても少子化対策は喫緊かつ重要な課題です。何とか対策を打っていかなければなりません。
ただ、少子化対策に取り組むと言っても、いわゆる特効薬はありません。今年から小中学生の給食費の第3子以降を無償化しますが、仮にすべての児童・生徒の給食費を無償化したとしても、それだけでお子さんを産み育てる動機になるとは思えません。
では、どうするか。私は、結婚支援に加え、子育てに関する施策を組み合わせて、親御さんが安心して子育てできる環境を作ることが大事だと思っています。
例えば、妊娠した時の様々な不安や出産後の子育てに関する悩みに対するサポート、お子さんが病気になられた際の支援体制の整備、保育園や学校の教育環境の充実、児童・生徒の希望を叶えるための学習機会の提供などを組み合わせ、総合的な支援体制を作ることが重要です。
多くのお子さんの笑い声が聞かれ、それによって大人も元気をもらえるような村づくりを推し進めていくことが私に課せられた大きな使命の一つと肝に銘じた卒業・入学シーズンでありました。

村長 奥原秀一

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