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おおたま野の花おりおり

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福島県大玉村

-花たちのおいたち-160
箱﨑美義著
訂正:前号6月(159)右側欄下から2行目~晴姿~は、~晴れ姿~です。訂正してお詫びいたします。

■159つづき
だが、なぜか見るからに純情、可憐で、そして人生泣き笑いドラマをみごと歌によせた、このりんごの花の歌がある。その演歌は、「りんご追分」である。この演歌は、今から70年ほど前1,952年、演歌の女王、天才少女歌手として大評判、人気となった美空ひばり(本名、加藤和枝1989年52歳、永眠)さんが15歳で絶唱された名演歌として未だに歌いつがれきている。まさに不朽、不滅の名作、演歌の一曲である。口遊(くちずさ)む村民のために以下にその歌詩、全文をあげてみた。
りんごの花びらが 風に散ったよな
月夜に月夜に そっと ええええ
津軽娘は ないたとさ
辛い別れを ないたとさ
りんごの花びらが 風に散ったよな
あああ…
間奏 台詞
お岩木山のてっぺんを 綿みてな白い雲が
ポッカリポッカリと流れていて 桃の花が咲き
桜が咲き そいから早咲きのりんごの花ッコが
咲く頃は おら達の一番楽しい季節だなゃー
だども じっぱり無情の雨コさ降って
東京さで死んだお母ちゃんの事思い出して…
おらぁ おらぁ
津軽娘は ないたとさ
辛い別れを ないたとさ
リンゴの花びらが 風に散ったよな
あああ…
この、りんご追分、演歌は、貧困だった東北地方含む青森など舞台に作詩された小沢不二夫さんが何を求め何を期待、表現したかったのか、その見解は聴く人々それぞれだが。拙者は、りんごの花は、咲く寸前の蕾を見ると、まるで宝石のルビー(ruby:紅玉:りんご品種名:紅玉)そのもので真紅で、まんまるいが遠くからは目に止らず質素に見える。それと対照的に咲いた、りんごの花は、白一色に変身し、かなり遠くからでも目に止まる。この、りんごの花の受粉には、風や多くの虫たちの、はたらきが必要としている証しである。咲く前と後の、リンゴの花の容姿、様相が二分、別れするように、その姿は、まさに人生の泣き笑いドラマそのものである。(つづく)

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