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自治体の皆さまへ

おおたまいどばた会議 with 地域おこし協力隊

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福島県大玉村

大玉村地域おこし協力隊の小川・遠藤による村民の方々との連続トークセッション

■大玉村が映し出す姿
担当:小川晴喜

◇第2回 臼井秋平さん(大玉カレー)
『カレー屋から湧き出す人と思想』
1.少年・青春期を過ごした大玉村へ
曽祖父の作った旅館の経営を両親が継ぐことになり、4歳から大玉村に移住した臼井さん。大学進学を機に実家のある横浜に戻りました。関東で生活している際に、大玉村は自然豊かで人も温かく、癒される場所だと実感しました。そのまま関東の企業に就職をしましたが退職を機に大玉に戻ることを決意し、接客と食べる事が好きだったので両親の経営している金泉閣の一角で大玉カレーを5年前にオープンしました。
2.イベントに出店する目的
臼井さんは場所にとらわれず、イベントに出るようにしています。直接お客さんに販売できるだけでなく、出店者さんたちとの横のつながりも大切にしていきたいからだと話します。イベントでは得意のけん玉を披露しながらカレーの販売を行い、子どもからは「けん玉のカレー屋さん」と呼ばれたりもしているようです。そして、イベントを誰よりも楽しむことによって、出店者仲間から新しいイベントのお誘いもあるからイベント出店はいい事しかないと話していました。
3.サードプレイス、そしてこれから
カレー屋としてはもちろんですが、それ以外にも「おおたま温泉の学校」として講義(有識者による講義)、ゼミ(読書会のようなもの)、部活動(卓球、釣り、ボードゲーム)など毎月何かしらのイベントを開催しています。このような活動は大玉カレーに来たお客さんの「こんなことをしてみたい」を形にしたもので、臼井さん一人では思いつかなかったこと。大玉カレーという場所で、いろんな人のたくさんの意見が集まり、形になったものが村内だけでなく県内外にも波及していくのを今後も見ていきたいと話していました。

◇対談を終えて
大玉村に戻って、カレー屋を経営することや新しいことにチャレンジする精神を私は見習わなければと思いました。何かを始めたいと思っていても、実現すること・継続していくことは難しいことです。企画力であったり、統率力であったり、人には得意不得意があるものです。そこを補っていくことのできる仲間の存在が大きいものです。臼井さんはそういった仲間を惹きつける力があります。そして、次につなげていくことは相手のことを考えることが重要になります。それを理解してくれる人が大玉村には多くいることもまた地域の大きな力だと感じました。そして、旅館の中にある小さなカレー屋さんからは今日も滾々と「何か」が湧き出していました。

■新人地域おこし協力隊、村の先輩に聞いてみた!
担当:遠藤愛佳

◇第2回 八巻美樹さん 小林ひとみさん(marche’ un village)
小さな村のマルシェ誕生秘話や、村でお洒落なマルシェを開催する目的を深掘りする
1.にじいろマーケットからmarche’ un villageへ
「にじいろマーケット」として10年間続いた村民による村おこしのためのフリーマーケットが、2022年から「marche’ un village」というマルシェに生まれ変わりました。今まで村になかったお洒落さを追求したマルシェに移行した背景には、村の若者や移住者にももっと村を楽しんでもらいたい、もっと愛着を持ってもらいたいという想いがあるんだそう。そんな地元愛がにじいろマーケット時代の10年を経て今のマルシェに繋がり、村おこしのためのイベント開催を支えています。
2.繋がりが繋がりを生む
marche’ un villageは人と人を繋ぐ場でもあります。地元を活性化しようと集まった人がまた新たに人を呼び、どんどんと村おこしの輪が広がっていく。そしてマルシェ出店者は大玉村内からだけでなく近隣地域からも集まっており、普段村では出会うことができない人・食・サービスとの出会いが生まれます。このマルシェは多様性や地域の可能性を発見させ、村を超えた繋がりを生み出し循環させていくという大きな役割を担っているのだと感じます。
3.これからのmarche’ un villageは…
人の繋がり、多様性を軸にしている村のマルシェ。今まで10年続いてきた秘訣は、主催者側が楽しむことを忘れないことだと教えていただきました。これからまた5年10年と時が経っても、自分たちが楽しいと感じたことを出会った人と共有し、その輪を繋げていくという軸は自然と繋がっていくんだろうなと思います。
トークセッション中も、春と秋の開催のみならず、違う季節・時間帯でその時々に楽しめる新しい形のマルシェをやってみても楽しそうだねと想像が膨らみました。

◇対談を終えて
協力隊遠藤は、地元の人が自分たちの手で地域おこしをすることが最も理想的な地域の在り方だと考えていますが、にじいろマーケットそしてmarche’ un villageはまさにその理想形だと感じています。外から来たよそ者からすると、既存のコミュニティに歓迎してもらえるのか不安に感じることもありますが、marche’ un villageのコミュニティはその不安を一撃で吹っ飛ばしてしまうほど開けていて自由さを感じられる場です。その裏には立ち上げから10年間このコミュニティを育て守ってきた村の先輩たちがいる有難さも垣間見えます。

■marche’ un villageからのお知らせ
次回は9月18日開催予定です!
(※雨天中止)
美味しいものを食べて、おしゃれなお店でショッピングをして、マッサージやヨガでリラックスして。気軽に来て楽しんでいってください。
大玉カレーさんも参加されます!

※前回開催の様子や出店者情報を掲載。次回のお知らせも本紙二次元コードをチェック!
今回の記事は対談のごく一部です。続きは「おおたまいどばた会議」で検索!

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