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おおたま野の花おりおり

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福島県大玉村

花たちのおいたち-162(最終回)
箱﨑美義 著

■161つづき
暑い夏を語る、冷えた、すいか果実か
大部以前代から、いつの時代になっても続く暑い夏、汗をかき、そして渇いた喉、からだを潤してくれる甘くとても水分の多い冷えたうまい、すいか果実は、格別でこれに優る果実はない。夏の風物詩に、すいか果物がある。目隠しすいか割り、すいかの早食い競争、罰なし、すいか泥棒、すいか果実の秋作かかし、村中の川や堀での、すいか冷やしなどが日常的に続いた。以下に、うまいすいか果実を食べるそのポイントをあげてみた。今スーパーや果物店にはたくさんのすいか果実がある。果実をよく見ると、大小、また黒の縦縞、形や果皮の緑色などさまざまだ。いま、日本で栽培されている品種数は150種ほどある。大玉で果肉の紅色が濃く、糖度も高く食味のよいものが人気が高い。以前から現在に至っても、なお熊本、千葉、茨城、愛知などで多く栽培、収穫されている。毎年5~6月頃は、熊本のハウス物、6~7月頃は、関東地方産が、7~8月頃は、東北地方産が全国的に出回る。今から70年前後代から大玉村では、お盆を目標に、すいかを作らない農家は、一軒もなく多く栽培し収穫してきた。8月のお盆棚、仏壇には、どこの家庭でも大きな、すいか果実が必ず供えられてきた。現在に至っても、なお、この歴史、状況は続いてきているのだろうか。果たしていかにか。ところで、畑でも、売店でも食べ頃の、すいかの果実を見ると、だれでも手で触り軽く叩きたくなる。なぜ、そんな気持になるのだろうか。他の果物、果実では、見られない光景だが。多分にすいか果実の食べ頃を確かめるためのしぐさなのか。叩いた時に、やや濁った音がすれば、すいか果肉は割れず空洞や過熟でなく最適の食べごろだそうだと聞く。畑で収穫や店などで買う時の参考になれば幸いだ。すいかを美味しく食べるには、先ず冷やすことだ。果皮の黒い縦縞の部分をはずして切ると種子の並びをはずすことができる。おいしいところは、果実の中心部と種子の近い果肉で果皮に近い白い果肉部分を酢物、漬け物にすれば晩酌の一品、恰好の珍味となることうけあいなしだ。すいか果実の栄養成分を以下にあげてみた。すいか果肉種、生の果肉100g当たりエネルギー37Kcal、水分89.6g、たんぱく質0.6g、脂質0.1g、炭水化物9.5g、カリウム120mg、β-カロテン830μg、ビタミンC100mgなどである。(おわり)
謝辞:この首題について、現在まで162回、13年6カ月間にわたり、拙者生れ故郷、大玉村の植物、作物などの一端を垣間とりあげてきた。大玉村の皆様に大変お世話様になりましたこと、ここに哀心より感謝お礼申し上げます。時代超えて、大玉村が日本国農村の指導的、模範的農村として発展することを懇願し筆止とします。ありがとうございました。

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