「総面積350ha」これは、阿武隈川上流域に位置する玉川村、矢吹町、鏡石町に令和10年までに設置が予定されている「遊水地群」の面積です。
昔から阿武隈川は洪水を繰り返してきましたが、特に近年の想定を超える集中豪雨の頻発により、流域市町村の被害が甚大になっています。
そこで、従来の堤防整備だけでは洪水に対応できないとのことで、遊水地に川の水を一時的に溜めて被害の軽減を図るものです。
総面積3,500,000平方メートルは大玉村の標準的田圃(面積3000平方メートル)1,167枚に相当します。これにより、例えば郡山市の一部地域では水位が1m程度下がると試算されています。
しかし、玉川村、矢吹町、鏡石町の当該地は、多くの家屋や農地をはじめそこで長年育まれてきたあらゆるものが消失することとなります。
その苦悩は計り知れないものがあると思います。大玉村も流域市町村の一員として、当該地域の皆さんに敬意と感謝を申し上げたいと思います。
大玉村長 押山利一
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