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村長コラム

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福島県大玉村

「村民の歌」にも歌いこまれている大玉村の大切な宝「国指定天然記念物馬場ザクラ」が残念ながら枯れてしまいました。
「みちのくの馬場の桜もよみがえり花もひとしおうららかに咲く」これは昭和11年に国の天然記念物に指定されたことを祝って、当時の玉応村長が詠んだ歌です。
樹種はエドヒガンザクラで、推定樹齢千年。言い伝えによると平安時代の末期、源八幡太郎義家の奥州への足がかりとしての軍馬訓練場(馬場)であり、義家が土に刺した桜のムチが根付いたと言われています。
昭和61年の春先の干ばつで落葉する事態となり、それをきっかけとして「馬場桜保存会」が結成されました。
その間、数度の樹勢回復の施術が行われてきましたが、近年、樹勢が急速に弱まり、平成30年の強風で倒伏、立て直し奇跡的に花を咲かせましたが、今春に芽が出ることはありませんでした。
現在、馬場桜の接ぎ木後継樹の移植を含めて協議中であり、馬場桜は今後も生き続けることとなります。
大玉村長 押山利一

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