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自治体の皆さまへ

発酵のまちづくり進めています

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福島県小野町

町では「産業6次化・発酵のまちづくり推進事業」に取り組み、日本酒、味噌(みそ)、乳製品の各部会を中心に協議、試作を重ね、地域の皆さんに協力いただき発酵のまちづくりを進めています。

◆東堂山勝馬
(とうどうさんかちうま)
小野町産酒造好適米「福乃香」を100%使用して製造しているお酒です。
昨年8月4日から販売を始めています。
「勝馬」の名前は小野町名誉町民であり発酵学者の小泉武夫先生にご考案いただきました。
6月には小泉先生が「発酵の学校 in 小野町」で講演を行いますので、ぜひご参加ください。
※取り扱い店は本紙4ページのQRコードよりご覧ください

◆モッツァレラチーズ試作!
乳製品部会でモッツァレラチーズを試作しました。
初めて作成するメンバーがほとんどでしたが、副産物を味わってみたり、形になったチーズを見たりと研究を重ね、将来の商品化に向けて取り組んでいます。

◆美人をつくる 小町味噌
小野町産の大豆と小野町産米から作った米麹(こうじ)、そこに石垣島産の塩をそれぞれ100%使用し、丁寧に仕込み作業をして仕上げた十割麹味噌です。
可愛らしいパッケージも出来上がり、商品化まであと一歩です。
皆さんも購入できるようになったらぜひご賞味ください。

《発酵食品の魅力》
小野町名誉町民 小泉 武夫 先生
○発酵ってなに?
一般的に発酵とは、カビ、酵母、細菌といった微生物が、炭水化物やタンパク質などの有機化合物を分解する過程で、人間にとって有益な物質を作り出す現象のことをいいます。
「腐敗」というものもありますが、これは、実は科学的にはほぼ同じで、微生物の活動により起こる変化です。人間にとっておいしいもの、役に立つものは「発酵」、人間にとって有害になるものは「腐敗」と区別できます。

○発酵の持つチカラとは?
大きく三つに分けることができると思います。
まず一つは「栄養成分を増やす」ことです。例えば大豆と納豆を比較した場合、微生物により発酵してできた納豆は、ビタミンB2で大豆の約6倍、葉酸は約3倍にもなります。そのままの食品よりも、栄養価値を微生物が増やしてくれるということは本当にすごいことですね。
そして二つ目は「保存性を高めてくれる」ことです。牛乳に乳酸菌を入れてチーズやヨーグルトにすると牛乳よりも長期間食べることができます。これは、ある環境の中に一定数以上の微生物がいることにより他の微生物が繁殖しにくくなるために保存性が延びるのです。
そして三つ目は「究極の自然食である」ことです。発酵食品は、自然に存在する微生物が作り出してくれた自然の恵みです。さらに、発酵によって独特の香りやうまみ、深みなど食品の良さを一層引き出してくれます。

▽日本の発酵学の第一人者 小泉 武夫 先生が語る
初開催!!「発酵の学校 in 小野町」
-特別開講-
開催日時:6月17日(土)午後1時から午後4時40分(予定)
会場:多目的研修集会施設大ホール
(小野町大字小野新町字中通2)
講師:
・小泉武夫先生(名誉町民、東京農業大学名誉教授、発酵文化推進機構理事長)
・金内誠先生(宮城大学教授)
・殿川慶一先生(東日本酒造協業組合理事・杜氏)
申し込み方法および受付期間:町公式ウェブサイトで公開します
【HP】https://www.town.ono.fukushima.jp
募集定員:300人
※定員になり次第、受付終了
参加費:無料

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