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自治体の皆さまへ

おのまち地域おこし協力隊活動記

12/26

福島県小野町

■「イベントで感じたこと」

明けましておめでとうございます。地域おこし協力隊の阿井由加子です。旧年中は大変お世話になりました。今年も皆さんにとって、素晴らしい年となりますように。

昨年はたくさんの人とふれあい、お話をし、多くのイベントに関わらせていただくことができました。イベントの数を重ねる度に、自分ひとりの力では何もできないなと、やればやるほど痛感いたします。イベントを支え作りあげることに多くの方が快くご協力・ご参加されている姿を拝見し、私もそれに影響され、その一端に加えていただき楽しく参加させていただけたことに心から感謝申し上げます。

昨年10月14日に「こおりやま広域圏地域体験ツアー」が開催されました。県外からご参加いただき、田村市・小野町・古殿町を1泊2日で周るコースでした。小野町では町のご案内や移住者の暮らしなどをお話する交流会、特産品のお買い物を体験されました。移住を考えている方や、こおりやま広域圏に興味がある方、地域の現状を調査研究している大学生など、参加者はさまざまで、お子さんがいるご家族には、農作業や伝統文化・自然を体験できるものに大変興味を示されておりました。農家さんにとっては当たり前の作業も、その他の人には新鮮で貴重な体験のようです。特に親子で参加体験できるものは大きな魅力のようでした。

そして、その1週間後に毎年行われている福島市での「あぶくまフェア」という販売イベントがあり、今回は3日間の出店をしました。小野町の特産品の販売とPR活動がメインとなります。前回来てくれたお客様がお気に入りの商品があるからと今回もいらしてくれたり、小野町出身の方が話しかけてくれたりと、出店していることで町を思い出してお客様が笑顔で帰られるのが何より嬉しく思います。とても単純なことのようですが、ちょっとした会話や印象・お気に入りの商品など、このようにして良好な関係人口は増えていくのかなと、勉強になりました。

そして、このイベントはあぶくま地域の逸品が集まり、それぞれの想いがつまった商品を生産者・製造者が自ら販売しているところに特徴があります。普段は現地へ行かないと買えないものや、新商品のお試し販売もあったりします。つまりは、普段は買えない商品・一部エリアでしか売られていない商品(あまり知られていない商品)が一同に集まるのです。

それだけではありません。人の魅力にも溢れています。生産や製造、商品について、町のこと、暮らしのこと、趣味嗜好など、販売者がお互いの苦労や楽しみまでいろいろな話で盛り上がり、商品に対するアドバイスまでいただけます。販売者同士が和気あいあいと商売よりも交流を楽しんでいるのが何よりも楽しく、毎年参加していました。このような人の集まりだからでしょうか、ここには真面目で誠実な商品が集まります。販売が終わり、ヘトヘトになって帰宅しますが、購入した商品を食べると商品を作った方のお顔と話が浮かびあがり、より一層美味しく深く味わえます。「○○さんらしい味わいだな」とほんわかと温かい気持ちになり、商品からもその方の個性や魅力を感じ、なんとも幸せな気持ちになります。商品の付加価値やストーリーとは生産・製造者の一方向の想いではなく、それを受け取ったお客様がいて双方の想いが繋がった時に生まれるものかもしれないなと、振り返るとそう思います。参加して楽しい、帰ってからも楽しい。不思議で素敵なイベントです。

○今回の担当は…
阿井 由加子 隊員
担当:移住・定住分野
主な活動場所:つどっておのまち

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