◆小野町長 村上 昭正
新年明けましておめでとうございます。
町民の皆さまには、令和6年の輝かしい新春をご家族とともに健やかに迎えられたことと、心からお慶び申し上げます。
昨年を振り返りますと、地域活動については、新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい状況が続いておりましたが、5月に感染症法上の分類が2類から5類へ移行したことに伴い、コロナ禍前の元気な姿を取り戻そうと、各種団体の皆さまや町民お一人おひとりにご努力をいただいたおかげで、少しずつ従前の姿に戻りつつあります。
また中学生の全日本中学校英語弁論大会への出場、高校生の北海道総体での競歩・ソフトボール競技への出場や全日本バレーボール高校選手権出場決定など、次代を担う子どもたちがスポーツや文化活動において素晴らしい活躍をされました。
市町村対抗の軟式野球大会、ソフトボール大会、そしてふくしま駅伝では、出場選手が小野町代表としてベストを尽くし、熱い戦いを繰り広げ、町民に元気を与えてくれました。
令和6年は、総合計画に掲げる将来像「人が輝きみんなでつくるしあわせおのまち」の実現に向け、さまざまな施策を、町民の皆さまとともに推進しながら持続可能なまちづくりに取り組んでまいります。
重点的に取り組む事業ですが、はじめに役場新庁舎の建設です。
庁舎を小野インターチェンジ周辺に建設することによるメリットを生かし、交流人口、関係人口の増加ならびに双葉地方との連携強化などを図ってまいります。
児童館については、放課後児童クラブや一時預かり事業をはじめ、さまざまな子育て支援事業を実施していく施設として、令和7年度の供用開始に向け整備を進めております。
町民の健康づくりについては、健診受診率の向上や健康に対する意識の醸成に重点的に取り組んでいくほか、新たな地区別ウォーキングコースの設置、健康器具の活用、さらに健診データによる健康指導、健康まつりの充実を図ってまいります。
課題となっている空き家対策については、住生活基本計画を策定し、行政と町内関係機関との連携による対策協議会の設置を進め、ご意見をいただきながら危険空き家の解体、空き家活用の推進などについて調査研究をしてまります。
産業の6次化と発酵のまちづくりについては、発酵ソムリエの取得に向けた支援などに取り組むほか、先進地を参考に、町民の皆さまと小野町独自の発酵文化の推進を図ってまいります。
そのほか町の賑わい復活と経済活力の再生に向け、町内企業や個人事業主への経営継続と安定化支援、さらなる産業創出のための起業家育成支援に取り組むとともに、地域資源などを活用した観光機能の強化を図ってまいります。
多文化共生のまちづくりについては、町内在住の外国人の皆さまへの充実した生活支援体制を構築していくことが必要となってきていることから、現在行っている日本語教室の拡充を図りつつ、町内企業における外国人の雇用状況や社会情勢の変化などを注視しながら、日本語学校開設の可能性について調査研究してまいります。
すべての分野において、当町の強みを生かしながら、町民お一人おひとりが、将来に夢と希望を持ち、生きがいに満ちた人生を送ることができる町を目指すとともに、今年の干支が新しいことを始めると成功すると言われる「甲(きのえ)・辰(たつ)」であることから、新たな事業への取り組みについても挑戦してまいります。
結びに、本年が皆さまにとりまして、健康で素晴らしい年となりますよう心からご祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。
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