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自治体の皆さまへ

福島県の健康指標を考える~健康は自ら守るもの~

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福島県小野町

今、福島県民のがんや脳血管疾患、心疾患などの死亡率は全国でもワーストクラスに入っています。
その原因と考えられるのが塩分の過剰摂取、喫煙率の高さ、そして肥満です。
これらの生活習慣は、がんや脳血管疾患、心疾患の死亡率と密接に関係しています。
福島県では「健康ふくしま21計画」の中で重点的に改善を図る健康課題として、(1)肥満、(2)食塩、(3)喫煙を挙げ、基本目標とする「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」に確実につなげていくために「みんなでチャレンジ!減塩・禁煙・脱肥満」のスローガンを掲げています。
県と福島県医師会は県民の幸福を追求するという目的を共有し、県民の皆さんに健康で幸福な生活を送っていただくために活動しています。
診療の場で、健診結果の説明の場で私たち医師はいつも生活習慣の改善を皆さんにお願いしています。
「血圧安定のために塩分摂取を控えてください」「喫煙習慣は健康に悪影響を及ぼしますから禁煙しましょう」「肥満は生活習慣病発症のリスクを高めますから減量してください」
多くの皆さんが耳にされていることでしょう。しかし私たち医師がどんなに説得してもなかなか効果が現れていません。皆さんが本気になって生活習慣を見直し改善してくださることが唯一健康への道につながり、がんや脳血管疾患、心疾患などのワーストクラスの死亡率を低下させていきます。健康はかけがえのないものです。
そして「健康ふくしま21計画」を達成していく主役は、私たち医師ではなく皆さんです。
東日本大震災と原発事故という二重の危機に見舞われた本県はいまだ復興途上にあります。加えて新型コロナウイルス感染症の流行を経験し、多くの方々が生活習慣を改善する余裕もなく過ごしてこられたのではないでしょうか。そして今、生活習慣に起因する疾患にむしばまれようとしています。
もうこの辺で本気を出して生活習慣改善のスタートを切っていきましょう。
私たち医師と一丸となって「健康ふくしま」を実現していきましょう。
元気なふくしまを取り戻しましょう。

福島県医師会長・田村医師会長
石塚尋朗

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