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ALTクリスティの英語であれこれ 第5回(2)

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福島県広野町

■クリスマスはすぐそこ!
今、私たちはクリスマスに囲まれて、幸せいっぱいです。フィリピンでのクリスマスの祝い方についてお話したいと思います。
フィリピンでは、クリスマスのお祝いを世界中で最も長期間にわたって行うことを知っていますか?皆さんはきっといろいろ考えるでしょうがその中で「なぜ?」というのがおそらく皆さんが最初に感じる疑問でしょう。
フィリピン人は、9月1日から12月までクリスマスを祝います。私たちはそれらを「bermonth」と呼んでいます。9月(September)、10月(October)、11(November)、12月(December)はberが付く月だからです。9月から11月にかけてフィリピンを訪れると、あちこちでクリスマスソングが聞こえてきたり、クリスマスの飾り付けやランタンなどを見て驚かれるかもしれません。フィリピンでは普通のことなので驚かないでくださいね。
フィリピン人はクリスマスに何をすると思いますか?クリスマスの主なお祝いは12月16日に始まります。この日には、夜明け前か早朝に開催される9回のミサに参加するために多くの人が教会を訪れます。最後のミサはクリスマスの日に行われます。私たちはそれを「ミサ・デ・ガロ」※1または「シンバン・ガビ」※2と呼んでいて、ミサは1時間ほど続きます。ほとんどの教会では、全員が参加できるよう午前3時、午前4時、午前5時にミサを行っています。
それはさておき、フィリピンに住んでいるのであれば、クリスマスシーズンにドアをノックされても驚かないでください。多くの子供や大人がキャロル※3を歌いに来るのです。どの家でもクリスマスソングが溢れています。彼らに歌ってもらったら、お金や食べ物を贈ります。これは強制的なものではなく、クリスマスの元気を国中に広めたいという願いからのものです。クリスマスは贈り物をする季節なのです。
私たちは12月24日のクリスマスイブに教会に行きます。それから、家に戻り「ノーチェ・ブエナ」※4と呼ばれる真夜中のごちそうを食べます。フィリピンのクリスマスは家族、友人、近所の人たちも一緒に過ごすものなので、必ずたくさんの料理を用意します。食後はプレゼント交換をします。それは「クリスマス・アギナルド」※5と呼ばれます。あなたの愛する人と、心を込めたギフトを贈り合います。特にキリスト教の洗礼※6を受けている人は、洗礼に立ち会った名付け親から受け取るのが一般的です。友達や家族、親戚がたくさんいると、どのクリスマスパーティーに行こうか迷ってしまうこと間違いなしです。日本で初めてフィリピン人の友達とクリスマスを過ごすことができるのが楽しみです。楽しく喜びあふれるクリスマスに乾杯!祝日に乾杯!

※1 ミサ・デ・ガロ:キリスト教(カトリック)で行われる早朝のミサ
※2 シンバン・ガビ:キリスト教(カトリック)で行われる夜のミサ
※3 キャロル:クリスマスの時期に歌われる賛美歌
※4 ノーチェ・ブエナ:聖夜、イエス・キリストが誕生する前の夜のこと
※5 クリスマス・アギナルド:日本でいうお年玉のようなもの
※6 洗礼:神を信じ、その信仰に立った人が神と人々の前で自分の信仰を公けに告白する礼典

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