■インターハイの開催にあたり
「全国高等学校総合体育大会 令和6年度男子サッカー競技大会」に出場された全国52チームの選手並びに関係者の皆様、観戦に来場された多くの皆様、広野町へお越しいただき誠にありがとうございました。インターハイ男子サッカー競技がJヴィレッジを中心として開催されましたこと、心よりお慶び申し上げます。
Jヴィレッジは平成9年7月に日本初のサッカーナショナルトレーニングセンターとして開設され、日本代表やアルゼンチン代表選手をはじめ、国内外のプロサッカー選手が訪れる日本サッカーの聖地であります。平成23年3月11日に発生した東日本大震災および福島第一原子力発電所事故により活動停止を余儀なくされましたが、平成31年4月に全面再開し、東京2020オリンピック聖火リレーの出発地となった「ふくしま復興のシンボル」であります。
出場された選手の皆様におかれましては、日々の練習の成果を最大限に発揮され、サッカーの聖地で躍動する姿から勇気と感動をいただきました。本大会から、将来Jリーガーや日本代表選手が誕生し、再びJヴィレッジにご来訪いただくことを心よりお待ちしております。
本町にはJFAアカデミー福島や県立ふたば未来学園中学校・高等学校など、スポーツ界におけるプロ選手を目指して活動する生徒が夢に向かって日々邁進しております。歴史ある本大会がJヴィレッジで開催されましたことは、スポーツ振興にとって大きな力になるものと期待しております。
広野町は、震災から14年目の歩みにおいて本年を〝ふる里復興・創生「創出の年」〟と位置付け、福島復興に向けて、新たな〝創生への町づくり〟へ力強く邁進するとともに、Jヴィレッジを中心とした地域の交流人口拡大、地域経済の活性化、スポーツ文化の醸成に向けて、新たな時代の未来創造を展望してまいります。
結びに、大会開催にご尽力されました関係の皆様に敬意を表しますとともに、選手の皆様の今後益々のご活躍、本大会のご発展をご祈念申し上げ、インターハイの開催にあたっての御礼の言葉といたします。
広野町長 遠藤 智
■令和6年度 全国総合高校体育大会男子サッカー競技
全国高校総合体育大会(インターハイ)の男子サッカー競技が、今年度から福島県で固定開催となりました。インターハイサッカーは例年、各都道府県の持ち回りで開催をしていますが、猛暑下でのプレーを避けるため冷涼地の実施を模索し、浜風涼しい福島県浜通り地域での開催となりました。
今回、サッカーの聖地Jヴィレッジを拠点に、広野、楢葉、いわきの各サッカー場で予選から決勝大会まで開催しました。全国各地から52チームが出場し、各会場で熱戦を繰り広げ、決勝戦は大勢の観客が来場し、Jヴィレッジがインターハイ一色に染まっていました。大会期間中は選手、スタッフ、観客含め約3万5,000人が来場し、観戦だけでなく、同時開催のイベントや出店なども楽しんでいました。
本大会は、開会式で福島県代表・帝京安積高校主将・平野瑛太選手の選手宣誓にもあった「サッカーを通じて全国、被災地を盛り上げる。最後の一秒まで諦めず戦う」という言葉を体現した、最後の最後まで盛り上がった第1回目の福島固定開催の大会となったのではないでしょうか。次年度以降もより一層、浜通りが全国のサッカー選手が目指す聖地として、広野町も地域をあげて、Jヴィレッジとインターハイを盛り上げていければと思います。
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